アヤメの便り
アヤメの花と一本の酒が届いた。
便りは他に何もなく、手紙どころかメモすらもなかった。
わかっている。
これは遠い地に住む親友からのメッセージだろう。
どうやら良い相手と結ばれることができたようだ。
次は私が彼に良い知らせを送れるよう、良い相手とアヤメの花を見つけなくてはならないと思い、久しぶりに身なりを整え外へ出ることに決めた。
ぎぃーと鈍い音のするドアを開く、外に出ると空には虹がかかっており、私の心も七色の希望に満ちていた。
アヤメの花言葉は、よい便り、メッセージ、希望。