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プロローグ

このメッセージを開いたって事は、見つけてくれたって事だよね?

君はどんな顔をしてメッセージを聞いてくれているのかな?

びっくりしてる?それとも、無表情?

どっちでもいいよね、そんなの。

そうだ、最初に言わなきゃいけない事があったね。

ありがとう、このメッセージプログラムを見つけてくれて。

どうしても誰かに伝えたいって思ったから僕は、遙か彼方に流したんだ。

えっと……何から話そうか。

うーん、そうだ!

君は無機物生命体?有機物生命体?

僕達は、無機物生命体なんだ。

ロボットって呼ばれる存在が、生きているんだよ?すごいでしょ?

あー、君が無機物生命体だったらそんなに驚く事でも無いか。

まぁいいや、僕が伝えたいのはそんなことじゃないもの。

あのね、もしも無機物生命体が生きる為に戦ってたら君はどう思う?

何の為にって思う?興味が無いって思う?

後半だったら悲しいけど、君が興味を持ってくれるような話をしたいと思うんだ。

僕達の戦って来た日々の話を伝えたくて残したんだからさ。

さっき言った無機物生命体である僕達は、いろんな所を見たし体験をした。

ねぇ、もしも……もしもだよ?

自分のいた世界が誰かのせいで崩壊を始めたらどうする?

希望を捨てないで正しいと思う道に向かって進む?

それとも、一度壊して新しく造り直そうとする?

あ、この二つの質問を忘れないで覚えてて。

僕が話そうとしている物語の中で重要な事だから。

ちょっと難しいかな?

そうでもないって言うならこの説明は聞き飛ばしてもいいや。


『希望を持った戦士』と『絶望を持った戦士』


この二人はね、お互いにきっかけは一緒だったんだけど選んだ道が見事に逆だったんだよ。

お互いに持つ思いをぶつけて戦って来た二人はね、最後どうなったと思う?

答えは物語の中にあるんだ。

話が長くなっちゃったね、そろそろ飽きて来た頃かな?

ごめんね、僕は説明するのが苦手なんだよ。

でも安心して?二人の事を説明したら話すから。

希望を持った戦士の名前は『オメガ』

絶望を持った戦士の名前は『デルタ』

オメガは最初は一人だったけど、仲間が力を貸してくれた事で前に進めた。

デルタは最初から仲間がいたんだけど、誰も間違いだと言わなかった。

でもその二人がぶつかる事でお互いの選んだ道に疑問を覚えたんだ。

目の前にいる敵は本当は……じゃないかってね。

だから……たんだ。

じゃあ、話すね?僕達の物語を。

■□■□

途中、音声が途切れて聞き取りにくかったが物語は最後まで正常な音声を保ったまま語られる。

偶然見つけてしまったこのデータに残されたメッセージは面白半分で聞いていた者を驚かせる程に残酷で悲しい話だったが、聞き手が存在する世界以外にも世界が存在しているのかもと思わせる程に壮大なストーリーだった。

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