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夏生詩集

二つの痛み

作者: 夏生

痛みは確かなものと、架空のものがあって


確かな痛みは、立てないほど辛いもの


架空の痛みは、立てないと思いこむもので


この二つが合わさると、痛みが


こんがらがってひどくなる



架空の痛みは、迷子のようなおそろしさ


から、くるらしい


原因不明、と突き放されて


取り残された心細さを抱えながら


さ迷うしかない


逃げ道を塞がれた息苦しさが


心をまるごと覆ったとき


架空の痛みは発症する




確かな痛みは医療に頼るしかないが


架空の痛みを治すには


大丈夫だよ、と身体を摩ってくれて


怖い、と言わせてくれる相手が


必要だ













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― 新着の感想 ―
[一言] ずっと最新から読ませていただいてますが、 背景色が変わってる!ちょっとそれを言いたくなりました。青もいいですね!
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