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マメののんびり冒険記? いやいや、本当にのんびりと過ごしたいんだけど・・・  作者: 八葉門希


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041 ) あたらしいなかま



 セーフティゾーンの部屋の中央に魔石の小山を作ると、その上にキメラからドロップした大きな魔石を置く、そしてサテラがその魔石の上に、先代ダンジョンボスであったリッチからドロップしたサテラの古い友で、アールとエルとも交友が有ったらしい骸骨さんの頭蓋骨を置いた。



 骸骨さんが、マメの知らない言葉で魔法の呪文を唱えると、小山になった魔石を中心に、魔方陣が展開されされる。


 すると骸骨さんの頭蓋骨がフヨフヨと宙に浮き上がると同時に、マメが骸骨さんの為に錬金術で作ったか骨格が同じように宙に浮き、正常な骨の位置へと次々揃っていく、そしてバインド魔法でサテラに拘束されていたブラックオーガが痙攣し始めたかと思うと、胸の部分がパックリと大きく割れて、力強く鼓動しているブラックオーガの心臓が出て来た。



 ブラックオーガの大きな心臓は、空中で再構築されると、骸骨さんの肋骨の中へと収納され、再び少しだけ形を少し変えて骸骨さんの体格に合ったサイズへとブラックオーガの心臓が作り替えられていく。


 それと同時にマメが作った骨格全体に血管が這って行き、次に心臓と同じ様にブラックオーガの内臓が次々と錬金術で再構築されながら心臓の次には肺、胃、腎臓、膀胱、小腸、大腸など、一通りの重要な内臓の器官が骸骨さんの腹部に収まってしまうと、今度はブラックオーガの全身の筋肉が、骸骨さんの体にまとわりついていく。


 神経や腱や筋、そして筋肉が再構築され骸骨さんの骨格に纏わり付くと、随分と『人』と言える様な格好には成って来たが、まだマメにはちょっと・・・ いや、かなりグロい姿だった。



 次に、骨と皮に成ってしまったブラックオーガの皮膚が、その骨から剥がされて空中に持ち上がると、骸骨さんはブラックオーガの浅黒い皮膚から薄い小麦色の皮膚の色へと再構築させながら、骸骨さんの体に纏わり付かせていくと同時に、白銀色した長い髪の毛が骸骨さんの頭部にフサリとまるで花が咲く様に広がった。


 そして宙に浮いていた骸骨さんの両足がゆっくりとセーフティゾーンの床に着く、そしてマメの方に歩み寄ろうと一歩足を踏み出そうとしてふらりと体勢を崩したが、すかさずサテラが横から骸骨さんの体を支える。


 骸骨さんは大きく、肺一杯に息を吸い込んで何度か深呼吸をすること、


「サテラ、支えてくれて済まない、もう大丈夫だ」と瞼を開けてサテラを見ながら言う。


「戯け、何が『もう大丈夫』だ、未だ目玉が無いぞ?ほれ見て見ろ!」とサテラが骸骨さんの前に空間収納から大きな姿見鏡を取り出して、骸骨さんが錬金術と再生魔法の混合魔法で再構成した新しい姿を見せる。



 マメは骸骨さんは目玉が無くても鏡に映った自分の顔が見れるの?と疑問に思いながらも、黙ってサテラと骸骨さんのやり取りを見てる。



「いや2000年以上も目玉で物を見て無いから忘れてた♪」

「なにが『忘れてた♪』じゃ、それよりも早う服を着ろ服を!妾の『弟』が目のやり場に困って赤い顔をしとるぞ、全く妾の裸を見ても全く動じんのに、可愛い妾の『弟』がお前の裸を見て顔を赤らめるなんて、そんなウブな様子を妾に見せ付けるなぞ、流石の妾も腹が立っぞ! オヌシもオヌシじゃ、妾の裸を観た時も少しは恥じらう様子を見せろよな!」と何故か不機嫌に理不尽な事をマメに言い放ち睨むサテラ、



 マメが王都の公衆浴場の掃除の依頼を良く受けていた頃、マメが公衆浴場の掃除をしている姿を見付けた冒険者ギルドの受付嬢達や、女性冒険者達がマメを強引に女湯へ連れ込む事が度々有ったが、そんな時には決まってスタイルが良い女性達に囲まれて揉みくちゃにされる事が多く、女性種達の裸体は見慣れていたマメだったが、久しぶりに公衆浴場以外の場所でスタイルの良い女性の裸を観たマメには少々刺激が強かった様で、いくら女性の裸を見慣れていたとは言っても、やはり少しは恥ずかしかったりするのだ、そんな事情もあって少女と大人の女性の中間ぐらいのスタイルのサテラは、マメには以外と安心出来る存在なのだ、


「何だ主人よ、私の裸がそんなに気になるのか?何だったら触って確かめても良いんですよ?」とツンと上を向いた乳房を両手で持ち上げて見せる骸骨さん、



 (うん、物凄く良い! えっ?何がっては言わないよサテラの為にも♪ by神の声)




「何を言っておるのじゃ!そんな事は妾が許さんぞ!第一、今の体はブラックオーガの体を再構築して作った紛い物じゃろうが!」

「確かにブラックオーガの肉体を再構築して作った新しい体だけど、昔しの私の体はこんなスタイルだったわよね貴方達?」と骸骨さんがアールとエルの方へと眼球の無い目で視線を向けると、アールとエルが揃って頷く、

 


 その様子を見て部が悪いと思ったのか?サテラが話題を変える。



「そんな事よりも早く服を着ろ服を!それと早う眼球を作れ!今のままではお前が何処を見て居るのかが分からん、折角、肉の体が出来たのじゃ、妾はお前の目を見て話しがしたい・・・」とサテラが少し照れながらも本音を溢して骸骨さんを促す。



「仕方ないな〜♪」と言いながら骸骨さんが空間収納から筒状の物を取り出し、その筒の中から何かを取り出して両手で眼窩の窪みに押し当て、マメが知らない言葉を呟いて再び両手を離すと、それまでただの窪みでしかなかった眼窩には、金色に近いトパーズ色した瞳が妖しく輝いていた。



「これでどうかな? 自分の目で他人の顔を観るのは、実に私が『人種』だった頃『人種』達に失望して以来だよ!」と少し頭を傾げてはにかみなから苦笑していた。


 実に器用だなとマメは思った。



 しかし、目の前骸骨さん・・・


 いや、もう骸骨さんでは無いので、マメは骸骨さんに向き直ると、



「骸骨さん、骸骨さんと約束してた通りに骸骨さんに名前を付けようと思うんだけど?」

「ええありがとう。

 それで私にはどんな名前を頂けるのかしら?」

「骸骨さんの新しい名前は、そのトパーズ色した瞳と、トパーズと言う宝石には『探究者』と言う意味が有る『トパジオス』って呼び方もあるらしいから、そこから取って、『トパス』なんてどうかな?」

「あら?妾の『弟』にしては良い名前を名付けたじゃない! でもちょっと呼び辛そうだから妾は貴女の事は『トパ♪』って呼ぶ事にするわ! ねえトパ♪」とちょっと舌足らずな所があるサテラがそう言ってニコリと笑う。




 骸骨さん改め、トパスは何度も新しい名前を口の中で呟き噛み締め、嬉しそうに微笑むと、


「遠い遠い昔しの私は、知識の『探究者』であろうと志していた事もあります。

 そんな過去の私に相応しい名前を名付けて下さってありがとうございます。

 このトパス、貴方様に永遠に寄り添って微力ながらも貴方様の御力に成れる様に努めさせて頂きます。」と深々と頭を下げた。


「ありがとうトパス、じゃあ僕からの最初のお願いを聞いて貰えるかな?」

「私の出来る事なら何なりと!私が出来ない事は、あそこに立ち尽くしているエルとアールと貴方様が名付けた二人が・・・

 ああアールと名付けられた者はあの様な珍ちくりんな姿に変わってしまいましたが、あの者が『人種』であった頃は、まあ当てになる人物ではありましたが、少々女性にだらしがなく、多くの女性達を泣かしていましたので、今の姿が丁度良いかと? その代わりと言っては何ですが、貴方様がエルと名付けられた者は、昔しは『沈着冷静で礼儀正しく真面目が服を着て歩いている様だ!』と良く言われる程の堅物でしたが、彼ならば多少の無理な命令でも確実に熟せるでしょう。」

「ありがとうトパス、でもアールも良い奴なんだ、最初にアール達と出会った時なんて、消えて無くなりそうなエルを一生懸命に守っていたからね」

「アールを庇って頂きありがとうございます。

 アールが良い性格な人物なのは充分過ぎる程知っていますが・・・

 彼の女癖の悪さにどれだけ私とエルが困らせられたか・・・

 ああ話しが大分逸れてしまいましたが、私への『最初のお願い』とは何でしょうか?」

「ああトパス、最初のお願いだけど、そろそろ服を着て貰えるかな? その裸の姿のままだとちょっと目のやり場に困るからね」

「貴方様なら私はどれだけ・・・」

「何を戯けた事を言っておる!その無駄に大きな乳をさっさと隠さぬか!それとも妾がその無駄にデカい乳を捻り千切って再構築してやろうか?」とサテラが話しに割って入る。


「それは嫌だな〜 折角再び受肉した肉の身体だ、無意味にサテラに破損させられてしまうのも困まるし仕方がないですね、貴方様にはもう少し私の裸体を堪能して頂きたかったのですが、何やらサテラがプリプリと割と本気で怒っている様子なので、」と言うとトパスは空間収納から昔の魔導師達が着ていたと言う黒衣の魔導服を取り出た。


 

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