031 ) ふかこうりょく
今日の投稿分は少し短めです。・・・汗
「サテラがこのダンジョンに囚われているのは分かったけど、どうして囚われたの?」
「ああ、実は妾にも気の置けない友が居ったんじゃ、その友達がこのダンジョンの主に選ばれてしもうての。
で仕方ないから、わしも奴に付き合って、ダンジョンに住み始めたと言うわけじゃ。
ただ彼奴もダンジョンに囚われたせいで、だんだん記憶をなくしての。
ただ救いは、一緒にあの悲しい記憶も薄れたようで良いのじゃが、ちと哀れでの。」
「友達ってどんな人?」
「私が初めて会ったときには、もう人としての生を捨てた後で、リッチになっておっての。
リッチと言っても理性のかけらも何も無い様なリッチでは無くて、人臭いというか?理性をしっかり保った奴での。
話しも面白いし、奴とは一緒に100年以上は、あっちこっちぶらぶらと旅をしたかの?で、妾がちょっと人間の生気を吸おうと、街に出掛けた時に、近所にダンジョンができたと言う話を聞いて来ての。
それでそのリッチに『ダンジョンに行ってみたい』と妾が散々駄々をこねた挙句、リッチと共にこのダンジョンに来たは良いが、言い出しっぺの私ではのうて、妾の友のリッチがダンジョンに囚われてしもうての。
このダンジョンの主にされてしもたわ。
それ以来、妾はこのダンジョンを離れる事も無く、ずっとここに居る訳じゃ。」
「良くダンジョンに吸収されるとか、追い出されるとかしなかったね?」
「ああそれは妾も不思議だったの。
しかしダンジョンの主となった奴が、妾を身近に置いておきたいと思ってくれたんじゃろうて、最初は妾も彼奴と一緒になって、馬鹿な冒険者たちを相手に遊んでおったんじゃが、それもつまらなくなってしもてのう。」
「そうなんだ、で、もしかしてサテラって、今はそのリッチには会えないの?」
「うむ今は会いたいけど、会いたく無いかなの?今の彼奴は当時の奴とはかけ離れてしもて、今でも会う事はあるぞ、ただのう。
このダンジョンに毒されて、理性がかなり無くなっててのう。
理性がある時に会えば、彼奴は妾に『済まん』としか言わんし、理性がない時に会えば、最近の彼奴は妾を襲って来るんじゃ、」
「友達がそうなっちゃったら寂しいよね。」
「で、お前達はこの先に進みたいということじゃが、何処に行くかは知らんが、妾が案内してやろうか
の? 妾が居ればこのダンジョンの魔物達も襲って来んじゃろうし、」とサテラの提案に対してアカネが物凄い勢いで首を横に振る。
《ご主人様!それは困ります。
アカネは魔石が欲しいです!》
と魔石大好きのアカネが懇願して来る。
「サテラ、悪いけど魔物が襲って来ない件は無しでお願い、まあエル達の目的が僕には良く分からないんだけど、取り敢えずはダンジョンの奥に進みたいみたいだから、協力してもらえるかな?」
「ああ、分かったのじゃ、で、そこのエルとやら、其方らの『目的』とは一体何じゃ?」
「そうそう、そろそろエル達の目的を教えてよ。」
《主人殿よ、このダンジョンに懐かしさを覚えるものが有って、どうも我達はそれにひかれているようだ。》
「懐かしい感じがす物って何だい?」
《いや主人殿よ、それが我に物なのか?者なのかも分からん、何せ我らも記憶がかなり朧げではっきりせん、ただただ『懐かしい』と言う感覚しかない。
だから行って『確認してみないと』と言う感覚かの?』
「まあエル達がそう言うなら、僕には異論は無いけど。」
《ご主人様、そろそろ一休みされたらいかがですか?私達は疲れを知りませんが、ご主人様はそうはいかないと思います。》
「うん、そうだねちょっと休もうか?じゃあそういう事でサテラまた後でね、」
「何だ休むのか?それなら妾も一緒に♪」
「ちょっと待ってちょっと待って、『妾も一緒に♪』ってどう言う事?」
「そのままの意味じゃ、オヌシ、そこのベッドやらと言う物で休もうとしているのじゃろ?」
「うん、普通休むって言うと、人種はベッドで寝るんじゃないかな?」
「その寝心地良さそうなベッドとやらを妾も体験してみたいの〜 妾の棺よりも寝心地が良さそうじゃの〜♪」
「まあ人種が休む時用に作った寝床だからね。」
「妾の寝床もそろそろ新しいのに取り替えたいと思ってな、色々と寝心地を試してみたいのじゃ。」とマメが寝る支度をしている間にも、何やら言っていたが、
マメがブーツを脱ぎ、着ている革鎧やシャツを脱ぎ、ズボンを脱いで、いつも寝る時の格好下着姿になると、イソイソとサテラもベッドに入って来ていた。
ドレスを脱いで下着姿になったサテラの外見は、マメよりも年上なのは確かなのだけど、ギルドの受付嬢マリエと比べても少し幼く見える。
「本当に一緒に寝る気なの?」
「何だ妾と一緒に寝るのは嫌か? それにこのベッドはオヌシと妾が一緒に寝ても充分に広かろう?」
「僕が寝ている間に、僕の精気を吸わない?」
「何じゃ、妾に性器を吸って欲しいのか?」
「いや、そっちの性器じゃ無くて、精気の方ね!」
「分かっておるわ、それに妾には『お子ちゃま』の性器を吸う趣味は無いぞ? ただ、寝とる間に無意識でオヌシの精気を吸ったとしても、それは不可抗力じゃからな?」
「僕が目覚めたら、サテラに精気を吸い尽くされて、カラカラに干からびてるなんて、勘弁してね?」
「まあ善処すると言う事で、約2000年振りの寝床の寝心地はどうかの?」
「どう?」
「控えめに言って、最高じゃの〜〜〜♪ このまま100年は寝時たいの〜〜〜♪」と言っていたサテラ、本当に秒で寝付いててビックリなマメだった。




