024 ) ほねがたくさん
投稿予約を間違えてました・・・汗
今回、マメが手に入れた回復魔法の魔法書には、回復魔法書とだけではなく『真』と付いていだが、魔法書を手に取ったときに、マメの頭の中に、またあの声が聞こえちゃったのだ、
『内緒だよ』って、
そんな事も有ってマメは皆んなには『真』と書いてある事は言わなかった。
で、ダンジョンの中でマメに時々『声を掛けてくれる存在』がいる事を認識するとともに、多分この声がダンジョンの神様なんだろうとなんとなく思った。
『ああ、だからダンジョンで悪いことをするとこの人に色々と呪われるんだな』とも何となく納得出来た。
前回、初心者向けダンジョンでは、宝箱の中の物を全部取り出したら、金の宝箱は消えてしまったが、今回は未だに消える様子が無い事が気になって、マメがふと宝箱の中に目をやると、箱の隅に何か金色に鈍く光る物が落ちていた。
『あれ、これは何?』とマメが言いながら、箱の中を覗き込むと、箱の隅に何か細い針金で編んだような指輪が落ち着いた。
「なんだ?指輪っぽいな?」と言いながらアウグストさんが持ち上げて、
「どう見ても小さな指輪みたいだな?」と言いながマジマジと眺めいたが、サイズ的にも女の子だろうと言うことで、シュリさんに手渡したが、どうもシュリさんの指に嵌まらない様だ、それを見ていた父であるダンさんが、
「何やってんだシュリ、相変わらず不器用だな〜 仕方ない俺が嵌めてやるよ!」と言いながらシュリさんの手から繊細な細工が施されているであろう指輪を取り上げて、そのシュリの指に嵌めてやろとしたら、逆にスルリと擦り抜けて、ダンさんの右手人差し指に嵌ってしまったんだ。
「何だ?この指輪は俺かよ?」などとブチクサ言いながらも嬉しそうなダンさん、するとまたあの声が・・・
『きみが かれにもないと かわいそうだなって おもっていたからね さーびすだよ こんかいだけだからね』とまたあの声が聞こえる。
しかも、今回は片言ぽい言葉だったけど、チョット長いお言葉が貰えたから、試しにマメは、
『ダンジョンの神様、ありがとう♪』と心の中で思うと、
『どういたしまして♪』と言う声が聞こえた気がした。
「さて、今回は全員に宝箱からのお宝が出たということで、気を引き締めて転移門が在る下の階層に行くぞ!」と消えゆく金の宝箱を見ながらアウグストさんがそう言うと、下の階層に続く階段に向かって歩き始めると、全員がアウグストの後に続いて第14階層へ続く階段を降りて行く、
第14階層は本当に疲れた・・・
出るわ出るわのゾンビのオンパレード・・・
しかも、そのゾンビ達の中に白骨化した骸骨、そうスケルトンまで出てくんだよ?
まあゾンビと大して変わらないのと、匂いがそんなに臭くないのが救いだが、このスケルトン達皆が武器を振り翳して襲って来るもんだから、ある意味ゾンビよりも危険かもしれない。
そしてマメ達は地上へと転移出来る転移門が設置して有る場所に向かって、第15階層の奥へと奥へと進んでいたが、奥に進むにつれゾンビ達の数は減り、代わりにスケルトンの数が増えてきた。
しかも、革鎧や中にはプレートメールを着込んだスケルトンまでもが出て来る始末、それにスケルトンが手に持っている武器も、ナイフや短剣から、片手剣や両手剣、挙げ句の果て挙句の果てには弓と、多種多様な武器の品揃えをしていたが、ここでもエルの一人舞台だった。
所詮は筋肉の付いていない骸骨、スケルトン達が幾らエルに向かって剣を振りおろしても、今のエルの装備の鎧には傷1つ付かない。
逆にスケルトンの方がエルの鎧を切り付けた衝撃で、肩の関節からポロリと腕が取れたり、運が悪かったスケルトンはバラバラに崩れて、エルの足元に崩れ落ちていたが、エルはバラバラに崩れたスケルトンの頭蓋骨を踏みつぶして、更に歩みを進める。
そんなエルを見てダンさんが言う。
「おいおい、此処でも君の重騎士様は無双状態だな!」
「凄いですよね、僕も本当にびっくりしてます。」とダンさんに答えていると、アールからの視線が微妙に刺さる。
エルの活躍の影に隠れてしまって、アールが全く活躍してないように見えたが、アールもかなり奮戦していた。
ただちょっと、いや、異様にエルの活躍が目に付くだけであったのだ、まあスケルトンを退ける1番の方法は頭蓋を破壊するかのが良いらしいのだが、中には頭蓋が破壊されても動いているスケルトンもいる。
そんな時には肋骨の中にある魔石を砕いてしまうのが簡単であるが、防具を着込んでいるスケルトンの場合、そうも簡単に行かない。
そんな時にアールが細身の両手剣で、肋骨に隠れた魔石を壊して確実に仕留めていく。
勿論、アウグストさんも両手に持った大剣を振り回して確実にスケルトンの魔石を潰しながら進むが、まあエルが大剣を振り回して竜巻の渦の様な攻撃をしても良かったのだろうが、マークの身の安全を考えた結果だろうか? 素手でスケルトンを粉砕している。
まあエルには大槌を使うと言う選択肢も有ったが、アイス伯父さんがエル用に作ってくれた大槌を振り回すと、下手をするとマメ達も一緒に吹き飛んでしまうぐらいの威力が出るらしいので、さすがに使い所が難しい様だ、そんな理由でエルは次から次へと襲い来るスケルトンの軍勢に素手で対処していた。
アウグストさんが『そろそろ転移門があるエリアに来るはずだが・・・』と言いながら通路を左に折れた時、そこには本当に転移があったが、その転移門の周りにはうじゃうじゃとスケルトン達が集まっていた。
「さて困ったな、さっきはマーク君が一斉にゾンビを浄化してくれたから、大剣を投げてゾンビが出てくる鏡を割る事が出来たが、今回はまさか転移門を破壊する訳にはいかないし、マーク君も魔力が回復してるかどうかもわからない、ここで無理をさせるとマーク君も最悪、意識が昏倒してしまうかも知れないし、さてどうしたものか?・・・
そうだ!アレを試してみるか?」とアウグストさんが空間収納からいい匂いがする盃の様な物を取り出して、盃に満たされた液体が溢れない様にそっと地面に置いた。
すると、マメ達の半径2メートル以内にスケルトンたちが近寄って来れなくなった。
「この盃の様な物は何ですか?」とマメ、
「ああこれは、俺が以前Bクラスダンジョンで手に入れた『聖者の盃』と言うもので、この盃を中心にして、半径2メートル位にはゾンビやスケルトン、そして悪霊やスレイも近寄って来れなくなるらしいが、ただこの『聖者の盃」には色々と制約があってな、一度盃を使うと、10日間ぐらい使えなかったりとか、確か人数が何人までとか制限が有る様で、今回も使えるかどうかわからなかったが、どうにか使えた様だ、」
『ちょっとだけ さーびすだよ』
またダンジョンの神様のお言葉が・・・
もしかしたら人数制限が超えてたのかな?
「さて、この盃の効果も30分ぐらいだろうか? 今のうちに少し休憩をして装備の点検と各自の防具の緩みとかのチェック、そしてこの状況で食べれるかどうかは判らんが、最低限食事は取ってくれ、その間にあの転移門までどう移動するか?を皆んなで考えよう。」とアウグストさんに言われて、各自が怪我の有無の確認や武器の手入れを始める。
マメはタウルスの剣鉈を、古い布切れで拭いながら刃を見て見たが、刃の欠けた箇所は見当たらない様だった。




