ドラゴン
まぁ、歩くこと数十分後
やっと着いたのだが、1名興奮が激しい。
「ドラゴンじゃな!ドラゴンじゃ!」
「はいはい。落ち着いて。」
「あの。話し合いとはどのようにするのでしょうか。」
「あぁ。任せろ。」
はぁ、話しをするか。
ちょっとめんどくさそうだったから後回しにしてた仕事だったのだが、やるしかないか。
「おい。そこにいるドラゴン。我は魔王なり。ドラゴンよ。貴様には先代魔王からここの縄張りの管理を任されているはずだ。だが、魔物の犠牲者は増えてばかり。もう少し周りの者に目を向けよ。」
「ま、魔王様?いつもと喋り方が違いすぎません?」
「ライラ。気にするでない。ハルマは多分上にいるものとしての威厳を示しているのではないか?タブン………。」
「ナイア様。保証を掛けすぎです。」
周りが少しうるさいが、返事を待つか。
と、その時
「ッツ!」
尻尾がこっちに向かってきて、少し顔に傷がついてしまった。
なんだ?てめぇ。
「我にそのような口を聞くか。我らドラゴンに興味すら持たなかった魔王が何を言っておる。」
「は?魔王がドラゴンに興味を持たなかったとしても魔物の犠牲が増えているのはおかしいだろう。」
「そうか?我らドラゴンに興味を持たなかった魔王の責任だと思うのだがな。」
とドラゴンがブレスのモーションに入った時、後ろで2つの殺気を感じた。
パッと後ろを見ると
「ナイア?ライラ?」
なんでそんなにキレてるわけ?
「妾の大事なハルマを傷つけおって!こんなドラゴンは可愛いくない!」
「魔王様を傷つける奴は許しません!」
へ?
ライラとナイアがドラゴンに向かっていき、ライラが飛び蹴りした後ナイアが"黒闇"を放った。
"黒闇"を放ったからドラゴンは視界を奪われ、そのままライラの"流星"を受けて死んだのだが、
「おい!ナイア、ライラ!話し合いをしに来たのに、出来ないじゃないか!」
「「あ。」」
「……魔王城に帰ったら、説教な?」
ニコッと笑って帰ろうと思ったとき、ライラが
「魔王様。こっちに何かがあります。」
パッと見るとそっちに巣があった。
そこには卵が1つ。
鑑定スキルで鑑定をすると
「ハイドラゴンの卵…。」
これ放置してたらこのドラゴンは死んでしまうな。
しょうがない。
ライラという小さい子がいるから行けるか。
「ライラ。このドラゴン、頑張って育てるんだぞ。ペットだ。」
「ペットですか?いいのですが、それよりもナイア様の目がすごく輝いていますよ?」
え?
ナ…イア?
「妾も育てたいのじゃ!」
「それなら、私はナイア様にペットを育てて欲しいのですが、」
「妾が育ててもいいのか!」
「まぁ、いいんじゃないか?」
大人が育てるとは思わなかったけど
「心の中、見ておるからな。」
おぉ、怖。
まぁ、小さい子みたいに可愛いナイアと大人びたライラを連れて魔王城に帰ったのだ。
ちなみにドラゴンの卵はナイアの部屋にちゃんと置かれていた。
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