魔物狩り
あれ?布団?
「おお、ハルマ。起きたか。」
ナイアが居て、もう朝?
あの出来事は夢だったのか?
「あ、魔王様昨日の夜ムグ」
ん?なぜかナイアがライラの口をふさいだ。
昨日の夜?
「昨日の夜とは?」
「あぁ!昨日の夜ソナタが酔っ払って寝たんじゃ!ライラ。そうじゃよな?」
笑顔を向けて聞いているのだが、怖い笑顔だ。
と、その時。
「魔王様!ナイア様!魔王補佐様!大変です!アイナ平原で大量の魔物狩りが行われています!至急出発してください!」
「了解!おい2人とも!すぐ行くぞ!」
「了解じゃ!」
「了解です!」
テレポートで早速急いで向かう。
俺たちがアイナ平原に着いて見た光景はたくさんの魔物が人間によって狩られている姿。
そして人間が口を揃えて言うのは
「やっぱり経験値が美味しいなぁ。」
あ?
「あれ?そこに居るのは無能ハルマじゃね?」
「あぁ、追放されたとか言う?」
無能ハルマ。
そんなのはどうでもいい。
だが、
「無能ハルマですって?魔王様の素晴らしさが分かってないようですね。まぁ、こんなバカな奴らに理解されても魔王様が可哀想ですが。」
「あ?そこのガキも魔王って言ってるし、魔物か?」
「まぁ、人間っぽいが、魔王って言うなら殺してもいいか?」
やばい!ライラはまだ、レベル14しかない。
俺もライラから遠くに離れすぎた!
間に合わない!
「フンっ!」
ナイア……?
「大丈夫か?ライラ。妾がいるからには傷つけはさせんぞ?」
「ナイア様。ありがとうございます。」
「ハルマ。暴れてもよいぞ!ライラの警備は任せるのじゃ!」
「ありがとう!」
これで気兼ねなくできる!
「さあ、パーティーの始まりだ!」
殺人パーティーをな!
「もしかしてなんだが、無能ハルマが"魔王"だって言うのか?バカにしやがって。」
「あぁ。その無能ハルマが魔王だよ。」
「こんな奴。殺すのには時間がかかんないぜ?もう、殺してしまうのはありか。」
はぁ。魔王としての実力を見せるか。
「結界設置。」
俺は魔物や、ライラとナイアを守るため、人間と俺しかいない結界を作った。
もちろん脱出不可能だ。
「は?」
「脱出出来ないぞ!」
「炎柱!」
人間のいる場所に炎の柱を立てる。
何人か生き残っている奴いるな。
ん?上位スキル"守護"が使えるやつらか。
バリアを張ってるな。
まあ、そのバリアの中に
「氷海!」
氷水を入れて溺れさせたら終わりなんだけど
俺は結界をといて外に出る。
すると歓声が起きた。
「魔王様バンザイ!」
「さすが、魔王様!すごいです!あんなに大量の人間をゴミのように消して、とてもすごいです!」
おぉ、人間不信も極まると人間を殺すと喜ぶのか。
「さすがハルマじゃな!この強さはもしかしたら歴代最強の魔王ではないか?炎柱と氷海は上位スキル。そうそう2つも使える魔王なんていなかったぞ?」
この悪魔は何歳なんだ?経験から語っているぞ。
「まぁ、ここにいる魔物に告ぐ。ここいた人間はすべて駆除した。お前ら魔物の生活は守られたのだ!俺たちの勝利だ!」
この瞬間今までで大きな歓声が湧いた。
のだが、俺の黒歴史になったのはまた別のお話だ。
みなさん今回の話はどうでしたか?
よければ下の⭐︎から素直な評価をしていってくれると投稿の励みになります。
あと、ブックマークもしてくれるともっと嬉しいです!
今後ともこの作品をお願いします!