混浴
俺は今、ある問題に直面していた。
それは夜のこと。
「ライラ、部屋まで着いてくるのはどうなんだ?」
「魔王様。私も一緒にいさせてください。」
幼い子だからしょうがないかもしれないが、ナイアの機嫌がなぁ。
もちろんナイアの部屋もあるし、ライラの部屋もある。
だが、なぜか2人とも俺の部屋に来るのだ。
「ダメじゃ。ハルマは妾と一緒にいるのじゃ。」
「いいえ。私も一緒にいます。」
「あぁ、もう!この部屋に居ていいから!ケンカをするな!」
相性的に悪いのか?
この2人は!
「俺は風呂に行ってくる!」
ケンカをしている所から逃げ出すため、俺は風呂に行くことにした。
「あ、待て。妾も行くぞ!」
「えぇ、私も行きます。」
風呂まで歩いて行くのだが、2人が仲良さそうに話しているんだよなぁ。
ただ、俺が関わるとケンカが起こったりする。
なんかの法則か?
とまあ、風呂に入る訳だが、ここは混浴らしい。
「ライラ、ナイア。俺は後に入る。」
「そんなことは妾が許さんぞ。」
「私も許しません。」
こうなったら、テレポー…
「妾がさせんぞ。」
考えていることを読むとかチートすぎだろ!
とまあ、テレポートをする前に俺は捕まってしまったのだ。
「はぁ。しょうがないのか?」
まあ、俺は脱衣所で服を脱いで入ると先に2人が待っていた。
「魔王様。遅いではありませんか。」
「そうじゃ、ハルマ。妾はそなたの所有物じゃぞ?常にそばに居とかんと意味が無いではないか。」
「……ソウデスカ。」
目のやり場に困る!1人は大人の女性。
もう1人は少女。
俺はどうしたらいいんだあぁぁぁぁ!
「ハルマ。今日は頑張ったな。」
ん?この空気を壊すかのようにナイアが喋りかけてきた。
「妾は、元人間でここまで仲間を守るために人間を殺すやつなど見た事がない。偉いぞ。」
「俺が異質なだけだよ」
「そうじゃろうか?ただ、そう簡単にできることではないとは言えるな。誇れることじゃと思うぞ?」
「そっか。ありがとう。」
俺は異質だと思っていたが、どうやら周りから見ると違ったみたいだ。
良かった。
「ナイア様。今日、洞窟であった魔王様の活躍を聞きたいです。」
あれ?洞窟では怯えてなかったっけ?
なんか、ライラって俺に懐いてね?
犬みたいだ。
いつか束縛してくるかもしれない。
取り扱いには気をつけよう。
まあ、そんなことを話していたらのぼせそうなくらいだ。
ふと女子を見るとなんか水の掛け合いが起きている。
あの、海辺にいるカップルみたいな…。
おいおい。
ナイアが後ろを見ずにこっちにバックしてきてる!
コケた。
ぶつかった。
痛いけど、柔らかい物が……。
「んな!?ハルマ、そなたのバカー!」
とナイアのフルパワーであるだろうビンタをくらった。
ここから俺は記憶がない。
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