幼い少女
と帰ろうとするとある女の子が居た。
幼くて傷だらけ。
「なぁ。大丈夫か?」
「……ヒィッ!」
やっぱり人を殺したからか、恐れられてしまう。
吹っ切れたとはいえ、この反応をされたら自分も怖くなるものだ。
「もしかしてだけど、このパーティーでいじめられていたんじゃないか?」
怖がられているけど、過去の俺と重なるし、俺よりも酷い。
もしかして
「おい。ナイア。」
「なんじゃ?」
「この子の過去を見てくれないか?」
「もう見ておる。そなたの予想通りじゃ。それも、人間不信じゃな。」
やはり。
「お前。名前は?」
「……ライラです。」
「俺さ、人間っぽいけど人間じゃないんだよね。」
「人間じゃ…ない?」
「あぁ、俺は最近就任したばっかだけど魔王なんだ。」
「魔王って、あの魔王?」
「あぁ。みんなが想像している魔王だよ。」
「魔王…。」
「ここで1つ提案がある。」
「…なに?」
「こっち側の世界に来ないか?もちろん歓迎するよ。なぁ、ナイア?」
「あぁ、妾も歓迎しようではないか。なにせ、今日はパーティーじゃからな。」
「……人に会わなくていいの?」
「あぁ。大丈夫だ。来るか?」
「…行く。」
「分かった。じゃあ、今この場でライラ、お前を魔王補佐として任命する。」
「魔王補佐?私、レベルが12しか無い…。」
「俺が上げてやる。安心して着いて来い!」
「…分かった。これからよろしくお願いします。」
「じゃあ、今日は歓迎、初仕事パーティーじゃな!帰ったら料理人に沢山の料理を作らせようぞ!」
「賛成!」
俺の服に掴まりながら少女もコクリと頷く。
こうして本当に魔王城へと帰ったのだ。
ちなみに、ライラは俺に1日中ずっとくっついていて、そのまま俺がナイアに話しかけるとナイアは無視をする。
一体なぜなんだ?
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