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魔王として

翌日


「そなた、魔王の座に座ると一層魔王感がますのぉ。」


いや、確かに魔王の席に座っているが、そんなに悪人っぽいか?


今、俺が見ているのは魔王のもとに入るほどの言ったら困っているリストだ。


「ふむ。これから仕事を選ぶのか。」


「これなんかどうじゃ?」


選んでみせてきたのは洞窟で冒険者に荒らされているというもの。


「いいんじゃないか?」


「じゃあこれにしようぞ!!」


まあ、目を輝かせてるしなんか楽しそうだ。


そして俺は覚えたての転移魔法を使い、その場所へ向かうことにした。



「ここじゃな。」


「なんかちょっと酔った気がする。」


「大丈夫かの?」


「あ、あぁ。」


視界がグワグワした。


ナイアの肩を借りようと思って肩を触ると


「キャ!」


といってものすごくはやく離れていった。


「あ、ごめん。」


嫌だったんだろうな。


急に触れたらびっくりするもんな。


「い、いや気にするでない。」


と言って、怒っているのか頬を赤らめた。


俺は"元"パーティには無視され続けてきあからどういう対応が正解かが分からない。


けど、気にするなと言われたから気にしなくていいのか?


「で、そなた、ここからどうするのじゃ?どこに人間がいるのか分からんぞ?」


「あー、二手に別れるのはどう?」


「それは嫌じゃ。」


「なぜに?」


「妾はそなたの所有物じゃ。離れるわけにはいくまい。」


「いや、この前のぬいぐるみの話だったら日帰り旅行にぬいぐるみを持って行かないよな?」


「それはそれ、これはこれじゃ。……あ、あっちに人間がたくさんいるぞ!行こうではないか!」


手を引っ張られて連れていかれたのだが、


「話を上手くすり替えたな。」


「知らぬ!」


この悪魔は会話上手のようだ。



「おい。ナイア。1グループしか居ないじゃないか。」


「いや、妾は知らぬぞ。」


嘘…?


表情的に多分嘘ですね。


はい。



という会話をしていると


「あれ、無能ハルマじゃね?」


「あぁー、勇者パーティから追い出された無能だよな。」


「そうそう。確か通称‹不幸を呼び、無能の男›だったっけ?」


俺は無能でも勇者パーティに居た。


勇者パーティの奴らは俺を無能といい、罵る。


それが他のグループにも広まってしまったのだ。


「今、なんと言った。」


「ん?お、美人な悪魔系お姉さんじゃん!俺の仲間になる?歓迎するよ!」


「黙るが良い。そなたが馬鹿にした男は我と契約せし魔王じゃぞ。」


「は?魔王?こんな奴が?」


「あぁ、そうじゃ。ハルマ。実力を見せてやるが良い。」


「あ?やるって言うのか?」


「まぁ、やろうじゃないか。そういう仕事だしな。」


「無能ハルマが本当に戦闘なんて、できるのかよ。」


俺はボソッと呟いたであろうその2秒の間に奴ら2人を仕留めた。


奴の死に顔は何も分かっていない普通の顔。


俺はパーティーから出る前"殺人未遂"と言われた。


もう、手遅れである。



「俺は殺人者だ。」


「そなた。殺人者とは何を言っておる。」


「……え?」


「殺人者ではあるが、奴らも妾達の仲間。人間で言う"モンスター"をいっぱい殺した奴らじゃぞ?そなたはいい事をしたのではないか?奴らによって脅かされた命がある。そなたはその負の連鎖を止めたのじゃ。」


「そうなのか?」


「気に病むことはない。これが冒険者は当たり前じゃ。妾は強くなったそなたを見て誇らしく思うぞ?」


「……ありがとう。」


「今日はパーティーじゃな!初仕事じゃからな!」


気持ちが吹っ切れた。


ナイアに1本取られたな。


「…よし!楽しむぞ!」

みなさん今回の話はどうでしたか?


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