レベル不明
最近、勇者ミレアのアジトを突き止めた。
「……で、ナイア。ここなのか?」
「そうじゃ。まちがいはない。」
「楽しみですね。」
「お兄様!私は魔法使いとしてサポートしますわ!」
そうそう。
シグマは個性を抑えていたんだよな。
なんか、急に"ですわ"口調になった。
さすがお姫様ということか。
「ハルマくーん!暴れたいな?」
「はいはい。とりあえず行くぞ。」
「「「「はーい!」」」」
遠足の引率をしている気分だ。
アジトと言われている所は迷路のように入り組んでいて攻略がしずらい。
それも壁とか床は破壊不可ときた。
「めんどくさいですわ。」
「ほんとにそれな。」
「ハルマ。もう妾は耐えきれんぞ。」
「それなー?ハルマ君!足痛いよー」
このアジトに入り初めて早数時間。
そりゃ疲れてくるな。
「魔王様。なにか居ます。」
「あぁ。」
強い気配を感じる。
「グルルルルルル。」
〘 魔獣 オロボギス レベル不明。〙
最近使えるようになったスキルだ。
上位スキル。
"鑑定"
下位スキルにも一応あるのだが、こっちの方が精度がいいな。
というか
「レベル不明!?」
「レベル不明じゃと!?そんなこと、魔王以外にありえるのか!?」
これは危険の匂いがする。
「みんな下がってて。俺が相手をする。」
ッツ!スピードが速い!
今までのと比にならないくらいだな。
だが、
""カンッ!""
まだ、力は弱いみたいだ!
僅かにだが!
「"朧月!"」
あれ?あっさり絶命した。
パワーはあるけど、体力がないタイプだったのか。
「魔王様!すごいです!」
「なんと、これ程の相手を倒せるようになったとは。成長したな。」
「さすがお兄様です。」
「ハルマくん!すごいね!朧月って上位スキルでしょ?やば〜!」
「あはは。ありがとう。さ、行こうか。」
と、俺たちは進んで行くのだった。
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