格上の存在
俺が今見た光景はフラカトが宙に舞った姿だった。
「よぅわwww」
「舐めるなー!!無能ハルマごときに遅れをとるはずがないはず!私、なにかされたのー!?」
「それがお前の実力だよ。格下の相手に向かって調子に乗り、格上の存在を考えなかったお前の馬鹿さが今のこの戦闘に出てるんだよ。」
「チッ!無能ハルマがなんてこと言うのー!?"電光ソード"!」
俺は軽くいなして
「馬鹿の1つ覚えだな。」
「クソー!!!!」
近づいて来るが、
「怒りで余計馬鹿になったんじゃないか?動きが単調だぞ?」
""カン!!!"
と俺の剣に音を立ててあたるが簡単にいなす。
パッとシグマの方を見るとベラントがもうボロ雑巾のような見た目をしていた。
弱ったものだな、
シグマは魔法を使えずに数年閉じ込められていてブランクがあるはずなのだが、それに負けるとは勇者パーティーの魔法使いも落ちたものだ。
あ、"元"勇者パーティーか。
「よそ見すんなー!」
「あぁ。悪い悪い。あまりにも弱かったもんでな。」
「はぁ?」
「そろそろトドメを刺させて貰うか。」
「無能ハルマなんかにトドメを刺せるものかー!」
「気づいてなかったのか?俺がスキルを使っていないことを。」
「なに!?」
「"月雷"」
「グアァ!」 「グフッ!」
お、ちょうどベラントもトドメを刺されたようだ。
つまんないくらいに弱かったな。
人というのは昔に酔いしれすぎてここまで落ちるのか。
案外、困った悩みなのかもな。
城下町は俺が一瞬で復元させ、ナイア、ライラ、ナハイラによって冒険者たちは処分された。
ただ、魔物たちの失われた命は帰ってこない。
"元勇者"ミレアパーティーを許してはいけないという復讐心が再確認されたものだった。
"元"勇者パーティー、残り7人




