ドラゴンの亜人
空から追いかけているのだが、どこに行ったのかがわからんな。
ただ、ライラを連れ去った相手は"飛行"の上位スキルを使えるほどだから、かなり強いはず。
あ!ナイアを見つけた!
空中戦っぽいが若干ナイアの方が負け気味か。
ナイアの実力が封じられているのか?
いや、相手がライラを抱っこしながら戦っているから戦いにくいのか。
クッソ。遠くから攻撃するとライラにも当たる可能性がある。
その時、
「ちょっと待っててね。」
は?
誰だ?
「すぐ向かうから。」
ナイアにも聞こえているのか
「誰なんじゃ!?」
と言っている。
すると、ものすごいスピードでライラが敵の場所から離れた。
何が起こったのかが分からないが
「ナイア!チャンスだ!」
敵にナイアの"闇風"が敵に巻き起こった。
ただ、決定打とはならなさそうだったので俺も"炎界"を放って倒したのだが。
「さあ、お前は何者なんだ。」
「誰だと思う?」
ドラゴンのような角を生やした亜人のような…。
んあ?もしかして。
「もしかして。ナイアが育てていたドラゴンか?」
「せいかーい!」
「妾が育てたドラゴンがこのような姿に!?」
「あぁ、ナイア、無事か?」
「あぁ、無事じゃ。それよりもこやつは本当に妾のドラゴンか?」
「うん。そうだよー!ナイアちゃん!」
年齢としてはライラと近そうだな。
ただ、精神年齢は幼そうだ。
「ナイア…ちゃん!?妾をナイアちゃんと言ったか!?」
「しょうがないですよ。多分10歳くらいですよ。」
もしかして、ナイアはこの姿を否定するのか!?
ドラゴン好きなら有り得るな。
「ドラゴン!可愛いぞ!気に入った!」
気に入るのかよ!!
「そういえば、こいつに名前はないのか。」
「うん。私ないねー。」
「名前か。ナイア。決めてやれ。」
「そうじゃな。ヤイタナーとかはどうじゃ?」
「いやだよー!ダサいよ!」
あ、ナイアがショックを受けた。
「うーん。そうですね。ナハイラとかはどうでしょうか。」
「おぉ!それがいい!私の名前はナハイラ!」
「ちなみに由来とかあるのか。」
「ナイア様の"ナ"と魔王様の"ハ"と私とナイア様の"イ"とライラの"ラ"ですね。」
「ずいぶん安直だな。ライラならもうちょい考えると思っていたが。」
「まぁ、ナイア様の考えた名前に対したらマシだと思います。」
「まぁ、それはそうだ。」
というか今までこのドラゴン……じゃなかった。ナハイラの名前がなかったとかどうするつもりだったのか。
「ハルマ。ライラ。聞こえておるからな。」
お、ライラも同じようなことを考えていたのか?
親近感が湧くな。
まぁ、こうして帰ることになったのだが、この街の秘密が暴けたな。
この街は最近できたと聞いていたが、俺を殺すために作られた街らしい。
テレポートが出来ないのは俺が逃げられないようにするためだとか。
どんだけ俺を舐めているんだよ。
俺を追い詰められる可能性しか奴らの頭にはなかったんだな。
はぁ。俺は今、魔王だぞ?
そして、帰ってからあの依頼人の家を見たらもぬけの殻だった。
逃げたな。
ちなみに、あの依頼人はこの家にいた者を殺してそいつに化けて住んでいたらしいな。
許さんが、こいつを探すという仕事も増えたのだった。
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