闇落ち
「俺は俺のしたいようにしたんだから礼を言われるようなことじゃないさ。親友を助けるのは当たり前だろ」
俺はポルポフに言うとポルポフは
「そっか。わかった。それじゃ僕もズオ君に何かあれば必ず守るね」
「はは。お前に守られるのは性にあわないな。ま、期待しないでおくよ」
俺は冗談混じりに言うと廊下から生徒の声が聞こえてきて
「なぁなぁ聞いたか?今から賢者候補であるクレア様と特待生が決闘するらしいぜ」
特待生?それってまさかコーネリか?しかしコーネリは寮の部屋にこもっているんじゃ
「なんでも特待生は今日久々に登校してきて優しく話しかけてくださったオースト様に強烈な暴言をはいたらしい。それを聞いてオースト様は激昂し、特待生に殴りかかったらしいが特待生はオースト様が殴った腕を握って腐らせたらしい」
腐らせた?まさか闇属性魔法か?まさか闇落ちしたまま学園に?ならばとめないと!クレアのやつは自業自得になると思うがあんなやつのためにわざわざコーネリが手を汚す必要はない。
「ズオ君」
「そうだな。授業なんて受けてる暇じゃない。決闘場に向かおう!」
俺とポルポフは教室から出て急いで決闘場に向かった。
数十分かかったがなんとか早めに決闘場に着くと入り口で黒髪の女のような人が決闘場入り口で立ち尽くしていた。
あれは、髪の毛が黒いがなんだろうか。分からないが会ったことがある気がする。
「なんで私があんなやつの決闘をわざわざ受けないといけないんだろ。私の髪の毛を燃やした女と正面からやりあうなんてばからしいわ。もう決闘場ごと消そうかしら」
「待て!」
待てと叫んで俺は女の前に立つとその女は俺がよく知る女性。コーネリ・アグリーが黒髪に変化した姿だった。
「コ、コーネリ、さん?」
「ノーズ君。どいて。私にはやるべきことがある。たとえ心が闇に堕ちようともお母さんが褒めてくれたこの髪の毛を燃やした女、クレアを消すから」
「待つんだコーネリさん!そんなことをすれば君が傷つくだけだ!クレアを殺せば後に戻れなくなるよ!」
俺は必死にコーネリさんを説得するがコーネリさんは
「心配してくれてありがとう。だがこの手は既に汚れている。オーストの手を腐らせたから。それにいじめに対する過度なストレスで私の髪は黒く変わってしまった。それから光属性の魔法が使えず闇属性ばかりつかえるようになってしまったわ」
ストレスのせいであんな髪に。クレアの野郎、やりすぎだよ。