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カツイエ救出

 俺は急いでガーゼラル学園の玄関にまで着くとガーゼラル学園の入り口付近にひとだかりができていた。

 これはなんの集まりだろうか?俺は急いで人だかりの中心にまで移動すると人だかりの中心ではクレアとマスドラが揉めていた。


「おい。あいつ本当に人間かよ。クレア様の魔法をくらってもびくともしていないぞ」


 人だかりにいる野次の男はマスドラを見ながらいう。まぁ確かにやつは人間じゃないな。


「きっとクレア様は手加減してくださっているのよ。そうでないとあれだけクレア様の魔法を受けて無傷だなんてありえないわよ」


 周りにいる野次はクレアが手加減していると思っているようだがクレアの表情を見るからにクレアは全然手加減していない。


「貴様ぁ私の奴隷を返しなさい!」


 マスドラの背後では身体中があざだらけになっているカツイエがいた。


「残念ながらこの人は返してもらう。君の奴隷は卒業だ」


 マスドラはクレアに言うとクレアは


「ふざけるのも大概にしなさい。その奴隷は私のもの。そいつの人生はもはや私のものなの。私以外、いやガゼリアス家の者以外がそいつをどうこうするのはだめなのよ!」


 クレアは手から魔法、火の玉のファイアボールをマスドラに向けて放つがマスドラは正面からうけきる。


「何度やっても無駄だ。お前如きの魔法、我には通用しない」

「どうして!どうして効かないのよ!私の魔法は私の年齢的に天才とまで言われている魔法使いなのに!」

「確かにお前は人間、いや若いやつで言えば強い魔法を使える方であるんだろうな。初級魔法のファイアボールがここまでの威力でうてるやつはなかなかいない。お前は正直才能の無駄遣いをしている。お前も、あのマリーとかいう女もな」


 マスドラはクレアに対し言うとクレアは


「マリーを馬鹿にするのは構わないけどね私まで馬鹿にするのはやめて欲しいですわ。マリーは何をやっても中途半端、商売根性が汚いだけの愚かな妹ですわ。そんなやつ比べないでいただきたいですわ」


 クレアはマスドラに対し言うとマスドラは一気にクレアに接近し、クレアの頭を軽くこついただけでクレアの顔は地面に激突し、クレアは泡を吹いて気絶する。


「や、やりすぎたな。やっぱ手加減って難しいな。でも妹を馬鹿にするならいけない。逆に姉であるなら妹のことを庇わねば」


 マスドラは泡を吹いて気絶しているクレアに対し言った後にまた俺の頭の中に言葉を送り込んでくる。


「主人、今どこに?カツイエ殿は保護しました」

「おう。全部見ていた。俺は近くにいるからとりあえず寮の俺の部屋でおちあおう」


「了解しました」とマスドラは俺の頭に言葉を送り込んだ後カツイエをかついで跳躍し人だかりの中から急いで逃げる。俺もそれにじょうじてひっそりと寮の自分の部屋に向かった。

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