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屋上で

 昼休みになりパラポラはポルポフを連れてどこかに向かう。俺はパラポラたちを追うと2人は屋上に向かっていた。

 屋上で何をする気かは知らないがまぁ俺からしたら好都合だ。屋上なら広いから俺も好きに暴れられる。

 俺はまず様子見のために屋上前の扉からバレないようにパラポラ達を見る。


「てめぇ。いつまであのクソを庇う。そんなにいじめられてぇのか!あぁ!?このクソ平民!」


 パラポラはポルポフの腹部をけりとばし、ポルポフは腹をおさえながら地面に倒れてパラポラを睨む。


「友達、を、庇うのは、当たり前だよ。それに、君みたいな小者、僕をいじめること、でしかズオ君にかまってもらう、方法がないなんて、かわいそう」


 ポルポフが可哀想と言った瞬間にパラポラはポルポフの腕をけりとばす。


「ぐ!」

「なぁ?何でお前は弱いくせにそんな強気なんだ?なぁ?教えてくれよ。平民風情がさ」

「ふ、ふふ。僕が相談する前、に、ズオ君、ならきっと、気づくよ。僕が、いじめられて、ること。恥ずかしいからあんまり、ばれたくは、ないけどさ」


 下から見下すようにポルポフはパラポラに言うとパラポラはイラついたのかとうとう顔面を蹴り飛ばそうとする。流石にあれは危ない!

 俺は瞬時にパラポラとポルポフの間に割ってはいり


「ポルポフ。お前は大事な親友なんだ。いじめられているなら相談してくれないと」

「は、はは。ご、めんね。あまり、みっとも、ないとこ、見せたくなくて、さ」

「俺を守ろうとしてくれた時点でみっともなくはないさ。ありがとうな。ポルポフ」


 俺がポルポフに礼を言うとポルポフは嬉しそうに俺に笑顔を向けた。ポルポフのやつ。めっちゃ嬉しそうな顔しやがって。ま、俺もお前みたいな親友をもてて本当に嬉しいよ。転生する前じゃこんなに親友ってやつがいいもんだとは思わなかったよ。

 さてそれじゃ目の前のクズ貴族におきゅうをすえようか。


「この。ノーズ・ズオ!平民如きが俺の邪魔を」

「うるさい黙れ。このクズ貴族」


 俺はまずパラポラの片腕を握るとパラポラの腕を反対方向に折る。


「あ、あぁ!あぁぁぁぁぁ!」

「痛いのか?なぁ?これは今までポルポフが受けた分だ。どうだ?痛いだろ?」


 パラポラは泣きながら地面に転がり回る。はぁぁ。何でこうこの世界の貴族どもはこんなみっともないんだか。呆れてため息しか出ないよ。


「俺にこんなことをしてマリー様が黙っていると思うなよ!」


 なんだこいつ。マリーに命令でもされたのか?

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