ポルポフとカツイエ
「あの人はたしかにダメですね。他の先生方からもかなりひどい言われ方をしているようですよ。授業のやり方がひどいやら何やらと」
やっぱり他の先生からも評価は低いかあのクズ先は。ま、そんなことより
「ポルポフのこと。何か情報は集められたか?」
「それはもちろん。ポルポフさんはどうやらノーズ君が休みの間ノーズ君を庇っていたことにより苛烈ないじめにあっていたようです」
ポルポフのやつ。やっぱりいじめにあっていたのか。しかし何で俺に隠す必要がある?俺のせいなら俺がそいつらにけじめをつけてやらないといけないのによ。
「ポルポフさんは多分ノーズさんには迷惑をかけたくなかっんですよ。だからノーズさんにはいじめられていることを隠していたんです。あくまで予想ですが」
予想も何も多分そうだ。ポルポフがいじめられているのは確かに気が弱いこともあるがそれ以外で言えば他人を庇う優しさがある。友達なら尚更な。それに奴がどうなったかは知らないがゲームの中だとしばらくすると名前すら出てこなくなる。ルート分岐によるもんだと思っていたがまさか・・・。
「ポルポフのこと。早急になんとかしないとな」
「流石はノーズ君。私の自慢の弟。ノーズ君がポルポフさんを見捨てるようなこと言えば私ノーズ君をぶん殴るとこでした」
おっそろしいことを言う。ケルトにぶん殴られたら俺流石に死ぬかもな。なんせケルトは俺の戦いの師匠だ。ケルトが鍛えてくれたからこそ俺はこの学園で何とか弱い奴らに負けないでいられる。
「ポルポフさんのことは私も協力します。ただ、もう1人やばい状況の人がいまして」
「もう1人やばい状況?まさかカツイエか?」
俺がケルトに聞くとケルトは頷き
「カツイエ様は今クレアとマリーからかなりの暴力を受けています。この前のノーズ君が牢屋から出たことによってマリーは計画通り?にいかなかったことからクレアとともにカツイエ様を蹴ったり殴ったりと散々です。カツイエ様は今やボロボロの状態です」
カツイエの方もどうにかしてやらないといけないがしかし両方同時にやるというのはきついな。もう少し人であれば。だが俺には友達と呼べる人は
「そうだ。聖女を頼ろう。友達なんだ聖女、コーネリ・アグリーさんとは友達なんだ」
「聖女様?コーネリ様がそうなんですか?」
あれ?まだコーネリって聖女とか呼ばれてないのか?