療養 2
バステーアの叔父が殺されたか。たしかにマリーならやりかねんな。だがだったらあの悔しそうな顔はなんなんだ?
「マリーはあなたの無罪をかちとるまでやつは有罪だと騒ぎまくっていましたがノーズ君が無罪とわかるとてのひらがえしでバステーアの叔父を殺した。本当にひどい女だね」
「まてよケルト。人を殺したならマリーだってただじゃすまないだろ?どうしてマリーは囚われていないんだ?」
おおよその検討はつくが一応ケルトに聞くとケルトは
「マリーは人望、それに財力があるからよ。身代わりだっていくらでもだせるし、今回も多分身代わりで済ませるでしょうね。バレたら」
やはりマリーは先のことを考えて行動してやがるか。クソ野郎め。
「マリーを訴えようとしても時間の無駄よ。彼女が心の底から反省して自首するまではね」
自首?あのマリーが?はは。笑わせるな。絶対そんなことしないだろ。
「ま、今回の件はノーズ君が無罪ででれただけまだいいわ。学園長もてをまわしてくれたの。別の日でもいいから学園長にもお礼を言っておいてね」
学園長も助けてくれたのか。協力的なのは嬉しいことだな。
「俺は、とりあえず3日?くらい休むが、学園は大丈夫、か?」
学園に1週間以上行ってないとまた何かをされそうで怖いからな。俺はケルトに相談するとケルトは
「それも心配ありません。私が明日から学園で情報収集しますし、ノーズ君には使い魔がいますからね。そのこにノーズ君のこと任せるから。数日はゆっくりするといいよ」
ケルトが俺に言うと俺の隣にマスドラが現れ
「ケルト様。主人のことは任せてくれ」
ケルト様?どうした急にマスドラのやつ。
俺がケルトの方を見て驚いているとケルトが
「いやぁ。なんか初対面で人にものを頼む態度があまりにもひどかったからね。教育しちゃった」
ケルトが笑顔で俺に謝るとマスドラは腕を組みながら
「まだ本調子ではないとはいえこの我をボコボコにしたのだからな。ケルト様はかなり強いと見受けられる。流石は主人が助けを求めた人だ」
「マスドラ。お前人間が嫌いじゃないのかよ」
「たしかに我は人間は嫌いだ。だからこそ最初は敵意剥き出して襲いかかるぞ。我に手を出してくるやつや主人がことを頼む人に値するかどうかでな。ケルト様は見事我を屈服させた。それに我はそんな偏見では決めぬ。人間は嫌いだが偏見で人を決めるのはダメだと思っておるからな」
マスドラは胸を張って俺にいい、俺は「そうか」と頷いた。