療養
「なぁ。俺の頭ん中よめるなら俺の考えがよめたりするんじゃないのか?」
「んー。それは無理。主人の頭の中をよめるがあくまで地形とか主人の人間関係とかだな。主人の考えをよめるわけじゃない」
地形とか人間関係か。ま、俺の考えよまれるとプライベートまでよまれると嫌だし、それに転生者というのもバレるのは困るしな。
「ガーゼラル学園がわかるならそこでケルトに会ってきてほしいんだ」
「ケルトとは顔の火傷がすごいメイド服を着ていた女か?」
「そうだ。そしてケルトに会ったら俺の現状を教えて対処をすることを頼んでくれ」
マスドラは「了解しました」と言ってまたどこかに消える。マスドラの移動手段はどうなっているんだ。
ま、しばらくは待ってみるか。飯とかもないけど数日は何とかなるだろ。
牢屋に入れられ数日、俺はまともな飯も与えられずにただマスドラのことを待っていた。
あいつ、ケルトにうまく今の状態を説明できたのか?それに、飯ぐらい届けてくれてもよいのでは・・・
俺は牢屋でただただマスドラを待っていると俺が収容されている牢屋の前に誰かが現れる。
「ズオ君。生きてるかい!私だ!ガーゼラル学園学園長だ!」
学園長?なんで、ここに
「10日も君を牢屋にとらえさせてしまい誠に申し訳ない。君を牢屋から出しに来た。さ、来なさい」
学園長が来なさいとは言うが正直体にもう力が入らない、くそ。水魔法で水くらいしか飲んでないし食べ物は腹に入れてないから力がはいらん。それに魔力も消費してなおのこと力が
「ノーズ君。私が肩をかすわ」
牢屋のドアがやぶられたかと思うと俺に誰かが肩をかす。
「だ、れだ?」
「あらら。大好きなお姉ちゃんの顔忘れたの?ノーズ君」
「お姉ちゃん?もしかして、ケルト、か?」
「そうよ。ケルトよ。ごめんね。すぐに助けに来ることができなくて。でももう大丈夫。ノーズ君は完全に無罪にしたから。早く寮に帰りましょ」
俺はケルトに連れられ牢屋から出て、城から出ると俺の意識は朦朧としていて視界がぼやけていたがそこにはマリーとクレアがいてかなり悔しそうな顔をしていた。
「は、はは、は」
「どうしたのノーズ君。具合でも悪いの?」
「違う、よ。クレアと、マリーの悔し、そうな顔が、見れて」
俺はそこまで言うと意識を失った。
次に俺が目を覚ますと俺はおそらくだが寮の自分の部屋でベッドで横になっていた。
「こ、こは」
俺が目あけてぼやくと部屋にいたケルトが急いで俺に近づいてきた。