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マリーの策略

 俺とポルポフはある程度の常識をできる範囲でマスドラに叩きこんだあとに俺はカナレアを、ポルポフはツマミを担いでガーゼラル王国に戻る。

 2人を担ぎながらだから流石に数日かかったがなんとかガーゼラル王国にたどり着く。というかなぜ教師は生徒が数日かかって帰ってこないのに何で探しにこないんだ?


「教師達は僕たち平民なんてどうでもいいんだよ。学園にいれば授業をうけることには何も言わないだろうけど捜索とかはしないだろうね。それにズオ君はクレア様に逆らっているからね。なおのこと探さないと思うよ」


 ポルポフが帰りの道中に俺にいう。予想はできていたがやはりそんなところか。

 ガーゼラル王国に辿り着いた瞬間俺だけ急に王国の騎士に囲まれ


「ノーズ・ズオ!貴様をバステーア・ギズナー殺しの罪で拘束する!」


 ・・・は?


「待ってください。俺はバステーアを殺しては」

「黙れ平民風情が!」


 急に騎士に囲まれたかと思えば騎士の間にわってはいり近づいてきた白髪の老人が俺の顔を杖で叩く。


「なっ」

「わしの!わしの可愛い孫を!バステーアをかえせ!わしの孫は、クレア様の親衛隊に入れて喜んでおった!今回のギルドで依頼を受ける授業についてもわしにクレア様から大役をもらったという嬉しそうな手紙が届いた。じゃがな!じゃが!数日前にバステーアのクラスの子はみんな帰って来たのにバステーアだけ帰ってきてないそうではないか!」


 そんなの知るかよ。ドラゴンが出た瞬間にみんなしていちもくさんに逃げたくせによう。


「ま、待て」


 俺がイラついている時にここ数日ずっと寝ていたカナレア、ツマミが目を覚ます。


「2人は、特にこの男はそのバステーアとかいう男をやっていない。やつはドラゴンに喰われたんだ」

「嘘をつくな!貴様のような冒険者貴族の言葉信じられるか!それにドラゴンと戦ってなぜ貴様らは無事なんじゃ!おかしいじゃろ!」


 バステーアの親かおじかわからんがガタガタと喚く。


「じいさん。それじゃ逆にこいつがやったという根拠はどこにある?」

「ふん。そんなことマリー様に聞いたに決まっている。マリー様はバステーアが帰ってきてないことをわしに知らせてくれてそしてバステーアがどうなったかを調べてくださった。じゃからわしはさっきから貴様にイラついておるんじゃよ!このタコ!」


 バステーアのおじか親かわからんやつが杖のとんがった部分で俺を突きながらいう。

 やっぱりマリーのやろう仕組んでやがったか。

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