変化
「人間。どうするんだ?我を使い魔にするのか?しないのか?はっきりしろ」
やたらと上から目線からくるな腹立つ。本当に使い魔になる気あるのかよこいつ。
「わかった。今決めた。お前を使い魔にしてやる。えーとマスタードラゴンだったか?」
「それは我の魔物としての竜種の中の種類だ。名前ではない。名前は主人が決めてくれ」
名前を命名してくれか。うーん。俺ネーミングセンスあんまない気するからいつも適当なんだよなー。どのゲームをするにしたって赤い服が特徴の主人公ならアカとかレッドとか緑色の髪が特徴ならミドリヘアーマンとか。だから今回も適当に
「マスタードラゴンだからマスドラで」
「承知した。ではこれから我のことはマスドラで頼む。主人」
マスタードラゴンあらためマスドラは俺に言うと俺たちの目の前で体が人間サイズぐらいにまで縮む。
「ふむ。こんな感じか」
マスドラの人間の姿は細すぎずふとすぎない普通くらいの体型で筋肉はそこそこある姿だった。
「ほう。なかなかのイケメンじゃないか」
「いけめん?なんだそれは。美味いのか?」
・・・まさかの人間の文化に詳しくない系か。
「なぁ。ちなみにマスドラは学生とか学園はわかるか?」
「がくせい?がくえん?主人とそこの男がきている服が何か関係あるやつか?」
俺とポルポフの制服を指しながらマスドラはいい、俺はとりあえず使い魔にするあたりに軽く数時間で常識をマスドラにたたきこんでいた。
その頃ガーゼラル学園ではガゼリアス家の三女マリーが空き教室で1人でぶつぶつと呟いていた。
「今回のあれはどうなったかなー。流石にノーズさんでもドラゴンは倒せないでしょ。それにしても姉さんの親衛隊は本当に使えるわね。使い捨てにはもってこいってくらいにつかえるわ。クレア姉様の命令でこれを渡してガーゼラルの森での依頼中に使えと言ってましたって言っただけで普通に信じるしな。名前は忘れたけど今頃あの4等級貴族は死んだだろうしな。それで問題になるとすれば親が黙ってないこと。それも利用させてもーらおっと。ふふ。人生ってつまらないことだらけと思ってたけど学園に来て正解だったなー」
マリーはニヤリと顔を歪に歪めながら
「あんないいおもちゃがいるなんて。私を楽しませてね。ノーズお兄ちゃん」
マリーは楽しそうに空き教室から出て自分の教室へと戻っていった。