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使い魔

「ま、待て!」


 ドラゴンは俺に対し頭を下げる。なんだ?降伏のポーズか?ドラゴンならではの?


「わ、我をお前の、いや主人様の使い魔にしてくれ!」


 使い魔?なんだそれ?この乙女ゲーの世界に使い魔なんてもの存在するなんて聞いたことはないが


「なぁポルポフ。使い魔ってなんだ?」


 俺は剣をおさめてポルポフの方にまで歩いて行き聞くとポルポフが


「使い魔?使い魔は確か、魔物が人に対して降伏した際になるもの、あるいは貴族で代々伝わるものぐらいにしかわからないけど。ごめんねズオ君。使い魔ってそれくらいに珍しいものなんだよ」


 珍しいか。でも乙女ゲーには使い魔を従えてるやつなんていなかった気がするんだが?


「人間。我が使い魔の説明をしよう」


 ドラゴンは片腕でふらふらとゆっくり近づいてくる。今戦っていて俺に降伏してきたマスタードラゴンはそれなりにでかい。具体的には言えないがとりあえずでかい。上下左右奥側も!


「使い魔とは魔物が人間に対し完全に服従し、魔物から人間に対し持ちかける契約のようなものを使い魔という。奴隷との違いは、まず使い魔は自らの意志で動けるということ。奴隷は命令には逆らえないが使い魔は強制などはされない。自由に動ける。主人の不利益になるようなことは必ずとは言ってはなんだが基本はしないことだなこれはある意味利点だ」


 魔物からもちかけるのを使い魔というのか。なんか。んーなんて言えばいいかわからんが他のゲームとかでいう使い魔とかと違うんだな。普通なら俺側から交渉したりして魔物が応じたらオッケーとかそんなもんじゃないのか?


「あとは意思疎通がどこにいても可能なことだ。後他の種族はどうかは知らんが我の場合人間種に姿を寄せることが可能だ。魔力でこの怪我を治すこともできる。もっともこの傷では我はしばらく竜の姿にはなれんがな。あなた様の使い魔になった場合はな。それでどうするのだ?我を使い魔にしないのであれば即刻我を討伐するといい。出ないと我はこの怪我でもガーゼラル王国を燃やし尽くす」

「それは俺が何としてもやらせんが。お前を使い魔か。しかし一体何のつもりだ?急に俺の使い魔になりたいなどと。人間に使われるのはもういやだろ?」


 俺はドラゴンに言うとドラゴンは


「あなた様になら使い魔にされてもいい。そう思っただけのこと。人間を憎んではいるがあなた様は我を奴隷にした人間とはなんとなくだが違うと感じるからな。こう、人間性?というやつかはよくわからんがな」


 ふーむ。使い魔か。確かにこのドラゴン万全の状態なら強そうだしつかえそうでもある。どうしたものか。

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