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マスタードラゴン

「我の奴隷紋は既に消えている。何のために人間の攻撃を受けていたと思っている?」

「自傷行為じゃないのか?」


 俺はドラゴンに対し言うとドラゴンは


「それも多少はあるが1番の狙いは奴隷紋を消せるほどの攻撃だ。あの人間の攻撃はピンポイントで我の奴隷紋を消してくれたからこれでガーゼラル王国に報復できるというものよ」

「ふーん。そう。ま、俺がいる限りやらせないけど」

「ぬかせ人間風情が。話はここまでだ。さぁ!くたばれ人間!」


 ドラゴンは俺に自慢の牙でくいかかろうとするが俺は避けてドラゴンの腕に剣で斬りかかる。しかしカナレアのようにはきれずに剣がはじかれる。


「おおっと!」

「我の鱗を簡単にさけると思うな。さっきの人間にはわざと我の鱗の強度を下げてやったが今の我の鱗の強度は最高のもの。人間如きには我の鱗は斬れん」


 カナレアさんみたいに上手くは斬れないか。剣が折れてないだけまだましか。


「さぁ人間どうする?大人しく我にくわれるか?」

「ご冗談を。それに話は終わりじゃなかったのか?お喋り好きのドラゴンさん」

「そうか。よほど死にたいらしいな。では死ねい!」


 ドラゴンは俺の体に腕をふりおろす。

 ただの剣で斬れないなら剣の強度を魔法で上げてっと


「強化魔法・ストレングス。剣強化」


 俺は強化魔法で自分の剣を強化しドラゴンのふりおろされた腕をそのまま斬り落とす。


「ぐ、ぐぉぉぉ!ば、ばかな!わ、我の!我の腕が!」

「どうした?俺の剣如きじゃお前の自慢の鱗は斬れないんじゃなかったのか?」

「ば、ばかな!こんなことがあって、貴様!人間!一体何をした!」


 ドラゴンは俺に向かって叫ぶと俺は


「何をした?強化魔法で剣の強度を上げただけだが?」

「ばかな!ありえん!強化魔法程度で竜種の鱗を斬り落とすほどの強度など!我は聞いたことがない」


 そうなのか?軽く強化した程度なんだが?


「お前さんの強度が弱いんじゃないか?その自慢の竜の鱗」

「バカを言え!我は竜種でも上位種、マスタードラゴンだぞ!竜種は10種類いるがマスタードラゴンの鱗の強度は10種の中でも3位に入るほどの強度だぞ」


 そんなこと言われてもドラゴンと戦うなんて初めてだし強度云々言われても俺にはわからんな。


「ぐ、ぐぅぅぅ。会話などせずに、初手で殺しておけば、よかった。我、人生での2度目のミス、だ」

「そうかよ。ま、ここで俺に討伐されるから3度目はない。安心しな」


 俺はドラゴンの頭に向けて急接近し、剣をふりかぶった。

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