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料理の毒

「マーケルト。君に大事な話がある」


 俺はマーケルトに言うとマーケルトは


「いえ。話をされるより先に料理を食べてくださらないと私、料理に自信をなくします。本日はモード様の大好物のフレッチトースを作りましたので」


 一応俺はマーケルトの作った料理を見る。これは料理に入るかわからんが俺のいた世界で言うフレンチトーストのようなものが置いてある。モードはフレンチトーストが好きだったのか。俺と似てるな。俺も母さんの作るフレンチトーストは大好きだったな。


「食べたいのも山々だがまずは味見をして欲しいな。メイドなら当然のことだろ?遠慮せずがぶりと食べて味見するといい」

「そ、そんな恐れ多い!このパパンという食材は希少で滅多に手に入らずあなた様だけのために主人が仕入れているのですよ。そんな高価なものを私のようなモード様専属メイドである私がいただけません」


 パパン?この食パンのことか?これ希少な食いもんなのか?


「このパパン?はそんな高価な食材なのか?」

「もちろんでございます。お店で最安で売られていたら主婦の方々が鬼のような形相でとりあうほどです」


 それ高価じゃねぇじゃん。最安って言ってんじゃん。後バーゲンセールじゃんそれただの。


「それ高価じゃなくね?」

「な、なんでわかったんですか?モード様はいつもパパンの話になると馬鹿になって最安のものでもこれは高価なパパンだというほどなのに!」


 モードは案外アホだということはわかった。俺も人のことは言えんが。


「俺のことは気にせず味見してくれ。そうじゃないと今日は食べる気分にはなれないな」

「・・・た、食べられ、ません」


 マーケルトは俺の顔から目線をはずしていう。やっぱりな。もうこのイベントがきたのか。割とはやいな。


「そうか。最近俺は体に毒な食べ物について調べたりしているんだ。このフレッチトース。何かいつもとは違う匂いがするが何を入れたのかな?」

「そ、そんな!ちゃんと匂いはいつもと近く・・・あ!」


 バカめ。やっぱり何か毒を仕込んでやがったのか。マーケルトは服に仕込んであったのか小さな果物ナイフを取り出すと


「バレてしまっては仕方ありません。モード様。あなたに恨みはありませんが私の主人のためにしばらく眠っていてださい。命は取らないようにして差し上げますよ。そうですね。地下での生活なんてどうですか?地下牢がありますし」


 マーケルトは不敵に笑いながらいうと俺はマーケルトに


「マーケルト。君は君の主人とこの屋敷の使用人、カツイエ推しの部下達に利用されているにすぎない。俺に何かをすれば君の人生は終わるぞ」

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