ガーゼラル王国冒険者の実力
「この男は使い捨て、だったのね。哀れなものね。この男も」
ツマミは死体になったバステーアを見ながら言う。正直俺もこいつには迷惑をかけられてばかりで同情などはする気はしないが利用されるだけ利用され捨てられたのは可哀想なやつだ。それだけにクレアのやつも最低なやつだな。
「ぐぉぉぉぉぉぉぉ!」
バステーアを食い殺した後ドラゴンは空に向かってほえる。
「それじゃどうする?カナレアさん」
「どうするも何も俺とギルマスでどうにかするからお前はここにいろ。ノーズ」
「わかりましたー」
ケルトの知り合いの実力。お手並み拝見といこうか。
ノーズは腰に装備していた剣を2本右手と左手に一本ずつもつ。カナレアさんは二刀流か。それでツマミは
「くらぁぁぁ!ドラゴンがなんぼのもんじゃ!」
ツマミは素手でドラゴンに殴りかかりドラゴンはツマミに殴られ、ほえる。
「ぎやぉぉぉぉ!」
「へ!私からすればドラゴンなんて可愛いものよ!カナレア!」
「へいへい。わかりましたよっと!」
カナレアはドラゴンの指を切断していく。
「ぎゃぉぉぉぉ!」
ドラゴンはまたも痛みで悲鳴をあげる。これなら俺の出番はなさそうだな。ま、それが1番なんだろうがな。しかしドラゴンってこんな弱いもんなのかこの世界は?ゲームの世界だとかなりてこずったんだが。まさか攻略対象の男どもが弱すぎて手強かったとか?
「さてそろそろとどめを」
ツマミはジャンプしてドラゴンの顔にまで近づくと顔を殴ろうとした時ドラゴンは背中の翼で空を飛び、空中に浮かび上がった後指のなくなった手でツマミを地面に叩きつける。ツマミはなんとか防御したようだがかなりの痛手をおい、そのまま地面に倒れ込んでいた。
「ギルマス!」
「ごふっ!ゆ、だんしたわ。まさか、空を飛んで、叩きつけて、くるなんて。ドラゴン、狩りなんて、久々だから、はしゃぎ、すぎたかも、ね」
ドラゴンは地上に降りる勢いでツマミを潰しにかかるとカナレアはツマミの体を持って投げつけた後にドラゴンの腕を二刀の剣で防ごうとするが剣は折れて、潰される前に避けたがカナレアの腹部にドラゴンの腕を軽くぶつけられカナレアの腹部の鎧が砕けていた。
「がっは」
「カ、ナレア。く、せめて、君たち2人、だけでも、逃げなさ、い。ここ、は私が、時間を、かせぐ、から」
ツマミは俺たちに言うと俺は
「大丈夫ですよ。カナレアさん、ギルドマスターさん。後は俺がやりますから。ポルポフ。2人を任せた」
俺はポルポフに言うとポルポフは急いでツマミとカナレアを連れて俺がさっきポルポフといた場所に戻った。