ドラゴン討伐
「何をしている親友の弟!お前も逃げ」
「いんや。カナレアさん。俺は逃げないよ。ドラゴンなんてもん見過ごすわけにはいかねぇな」
ドラゴンなんてファンタジーなやつ見過ごすわけにはいかねぇだろ!いくら目立つかもしれないというリスクがあろうがこれだけはゆずれねぇ。
「馬鹿なのか君は!ドラゴンがどれだけ強いかまるでわかっていない!」
「いやだって戦ったことありませんし」
「さっきの君の同級生見ただろ?君を置いて逃げるほどだ。相当慌てていたに違いない」
「いやいや何言ってるんですか。あいつらはいつもあんな感じですよ。だから大丈夫です」
俺がカナレアさんに言うとカナレアさんは「はぁー」とため息をつきながら
「わかった。ついてくることを許可しよう。でも無理はしないように。あと俺の指示には絶対に従いなさい。わかったか?」
「了解です。ポルポフ。君はどうする?」
俺はポルポフに聞くとポルポフは
「もう1人でいるのも嫌だしズオ君といる方が安全そうだからついて行くよ」
ポルポフが俺に言うとカナレアは
「はぁー。学生を2人守りながら戦うか。簡単ではないがまぁギルマスもいるしなんとかなるだろ」
カナレアはそう言って俺たちをドラゴンのいる場所に連れて行く。
数分後ガーゼラルの森のドラゴンの場所に着くとそこにはなぜかバステーアが立っていた。
「なんだ。余計なおまけまでついてきやがったか。まぁいい。本命を連れてきてくれたからな」
バステーアは笑いながら俺に言う。
「なるほど。俺にドラゴンをぶつけたかったのか」
「なんだ。察しがよくて怖すぎるがそうだ。クレア様の命令によりお前にこいつを向けるよう言われていた。そのためにここ数日はおとなしくしていたわけだ」
バステーアが笑いながら言うとギルドマスター、ツマミが
「あなたこんなことをして許されるとでも思っているのか?」
「許されるも何もそいつがクレア様に逆らうから悪いんだよ。挙句の果てに指の骨まで折るだなんて。最低なやつのやることだな」
「今お前がしていることの方が最低じゃないか?こいつがもしガーゼラル王国に向かえば」
俺がバステーアに言うとバステーアは笑いながら
「大丈夫だ。貴様を殺した後はこのドラゴンはクレア様が処分なさると言っていた。だから安心して殺されるといい!」
バステーアがそこまでいいながら笑っているとドラゴンはなぜか主人であるバステーアの体を食いちぎった。