異変
「ポルポフ。スライム狩りどうするよ」
スライムを5匹狩るのはいいが簡単に見つけて5匹はやく狩るとまた面倒なことになるしな。ここはポルポフに相談してポルポフの指示で行くか。
「え?ズオ君。狩りに行かないの?」
「いや行くのはいいけどはやめに終わらせるとまた面倒な事言われるからな」
俺がポルポフに言っている間になぜかクラスのやつが俺とポルポフが話している間に攻撃してくる。しかも真剣で。
「おいおい。俺たちはスライムじゃないぞ。目が腐っているのかお前らは」
「は?腐っているわけないだろ?お前はクレア様に迷惑をかけた挙句マリー様にも迷惑をかけたらしいじゃないか。あんな可愛い令嬢達を傷つけるなど許せん!」
クラスの攻撃してきた男子が言うと俺は呆れながら
「はぁ。お前らやっぱ目腐ってるだろ?コーネリさんでも見て浄化されたらどうだ?彼女は清い心の持ち主だぞ」
「は?清い心?何言ってんだお前。流石に俺たち3等級貴族でも貴様の言う清い心はわからんな。清い心とはクレア様やマリー様が持っているものだろ?」
大爆笑しながら俺に言うクラスの男子達。ここにいるのは5、6人程度だがな。
「俺たちはお前がスライム狩りでズルしないよう見張る隊だよ。別にいいだろ?」
クラスの男子が嫌味を言うかのようにいうと俺は
「はぁ。別にいいけど俺を見張るほど暇なのか?お前たちは」
「は?暇じゃないし。お前を見張るという大事な仕事があるし。それにバステーアが俺たちの分までスライム狩りしてくれっからな」
おいおい。明らかにそっちの方がずるだろ。仕方ない。面倒だしこいつらがいなくなるまでは大人しくしているか。
俺とポルポフがクラスの男子に見張られて数時間後、俺はただぼんやりと空を眺めていたんだが急に遠くの方から大きな音が聞こえる。
「な、なんだ!何があった!」
クラスの男子は大きな音に慌てて辺りを見回すと俺たちからはそれなりに離れているが巨大なドラゴン?のような魔物がいた。
まじか。ドラゴンなんてこの世界にいるのかよ。どのルートでも見たことがないぞ。一体どうなっている?
俺はドラゴンの出現について考えているとカナレアが俺たちを見つけて
「君たち!何をしている!早く王国に避難しなさい!スライム狩りの依頼は中止だ!ドラゴンが現れた!」
カナレアがクラスの男子達に言うと俺を見張っていた5、6人は速攻でガーゼラル王国に向かって走りだした。