ガーゼラル王国ギルド 2
「それではみなさん私についてきてください。カナレア。あなたもよ」
「へいへい。わかってますよ。ギルドマスター様」
1年A組はギルドマスター、ツマミの案内でギルドに入るとなんとも情けないようなこうけいだった。依頼は沢山依頼ボードに貼ってあるのに昼間から飲んだくれてる奴らばかり。なんなんだこのギルドは。
「もうみなさん!学生さんたちがきたんだから酒を飲むのはやめてください!」
ツマミは座りながら酒を飲むおっさんに言うとおっさんは
「かたいこと言うなよツマミちゃーん。俺たちは俺たちの飲みたい時に飲むんだよーん。後お酒の追加も頼んどいてー」
「依頼を受けて行かない人に対してそこまでするサービスはありません。うちは酒場ではなくギルドです。お酒やドリンクをだしているのは冒険者さんが話し合いをするさいに飲みものががあるたすかると冒険者さん達にきいたから出しているんです。あなた達のような飲んだくれをはいしゅつする為ではありません!」
ツマミは怒りながら酒を飲むおっさんに絡んでいるとカナレアさんが「やれやれ」と呆れながら
「うちのギルドマスターは真面目だからな。あんなどうでもいい奴らでも構ってしまうのよー。数分待ってねー」
カナレアさんが俺たちに言うと本当に数分後にツマミは俺たちの前に戻ってくる。
「お疲れギルドマスター。それであのおっさん出禁か?」
「出禁よ出禁!あのおっさんただ酒を飲みにきただけで冒険者じゃないのよ。ほんといい大人がだらしないわ」
ツマミが酔っぱらっているおっさんに対し言うと俺たちに
「君たちはああなっちゃだめよ。朝からお酒の生活だなんてロクな大人じゃないわ。全く。それで今回の依頼だけどガーゼラルの森でスライムを狩ってもらいます。数は5匹。それではすぐに向かいましょう」
すぐに向かう?じゃなんでギルドの中に入ったんだ?
「ギルドの中に入ったのはみなさんにギルドがどのようなものかを見てもらう為です。クエストボードなどについては個人的にきてもらった時に説明します」
なるほどー。確かにゲームの世界とかだと入ってきた瞬間に「依頼を受けますかー」って受付嬢に言われた後に「どのクエストを受けますか?」と言われてクエストがあるくらいでどこにどうあるのかという説明されてないからな。
「それじゃガーゼラルの森まで皆さん向かいますよ。私が先頭にカナレアは1番後ろについてください」
俺たちはツマミに言われた後、ガーゼラル王国ギルドからでてガーゼラルの森までそれなりの列を組んで向かった。