ガーゼラル王国ギルドマスター
「おい。こいつらか?今日の依頼体験をするという生徒は」
俺たちのクラスに近づいてきた全身黒い鎧と兜を見にまとった人は言う。聞いた感じ声からして男じゃないかな。顔も兜で隠してあるからはっきり男か女かわからねぇや。ギルドでのイベントはずーっとおんなじキャラを入れていたからこいつのことはあんま知らないな。確か名前だけでも見たことあるようなないような。
俺が鎧を着た人を見て考えていると鎧を着た人はなぜか俺に近づいてきて
「やぁ。君がノーズ君か」
「え、なんで俺のこと知ってるんですか?」
「君のことはあいつ、今はケルトと名乗っているのか?ま、やつから聞いているんだ。うちの自慢の弟がくるからちゃんと面倒を見てねとな。俺の名前はカナレア・ストレア。4等級貴族だ。よろしくな」
俺はカナレアさんと握手をしていると俺に決闘で負けたバステーアが俺に絡んでくる。
「貴様!1等級のくせにカナレア様と喋るなど言語道断!離れやがれ!」
バステーアが俺に言った後カナレアさんは鎧ごしだからわからんが怒りながらバステーアに近づき
「あ?おいバステーア。いつからてめぇはそんなこと人に言えるくらいに偉くなった?なぁ?おい」
「そ、そんな。俺様自分が偉いだなんて、た、たださ!ただカナレア様と喋るだなんて身分の違いを知れと言いたくて」
「それが偉くなったと言っているんだ。いいか?昔お前ら生徒を鍛えに言った際に言ったはずだ。俺は階級で差別するようなやつは嫌いだとな」
カナレアさんはバステーアの腹部を殴った後にこちらに近づいてくる。うーん。やっぱこのカナレアさんて名前だけしか見たことないかな。そんなに能力値的には強くなかった気がするんだが。
俺がカナレアさんに対し考え事をしているとギルドからもう1人見た目の美しい女性が俺たちに近づいてくる。
「やはりあなたに任せるのはダメですね。カナレアさん」
「ギルドマスター。わりぃわりぃ。いやはや親友に個人的に面倒みてくれっていわれたらことわれねぇからさ」
「あなたは本当に呆れるわ。まぁいいわ」
カナレアさんがギルドマスターと呼んだ女性はギルドの入り口に立つと俺たち1年A組に対し
「初めましてガーゼラル学園の1年A組の皆さん。私はガーゼラル王国のギルドマスターをしているツマミ・コウカです。今日みなさんにはギルドがどれだけ便利かを説明いたしますのでよろしくお願いします。今日の依頼にはそちらにいるカナレアにも同行してもらうのでみなさん安心して依頼を受けてくださいね」
ツマミと名乗ったガーゼラル王国のギルドマスターは俺たちに軽い説明をした後頭を下げた。