マリーの才能
俺はポルポフと話しながら寮にまで帰って部屋に入り、だらだら数時間過ごしてるとケルトが帰ってきて。
「今帰ったよー。ノーズ君」
「おかえりケルトー。とりあえず飯を頼むー」
「はいはい。わかりましたよ」
ケルトは帰ってきてすぐに料理を作り、ケルトが夜ご飯を作ると夜ご飯をたべながら
「ケルト。今日はマリーに放課後手を組まないかと言われたよ」
「そうなんですか?マリー・ガゼリアスにはあまり関わらない方がいいですよ。マリーはこの2日でもうかなりの人脈をつくっています。恐ろしい速度で。それにどうやら悪い商売をしているようで」
悪い商売?確かにマリーはそんなことをしているかもしれないな。正直やつは怖い。表面上はうまい感じにやり過ごしている気がするがあいつの話し方はこう、なんというかとりつくろっている、と言えばいいのか?本音がじゃない気がするんだよな。最後の召喚魔法でやりあってる時は多少本音と感じたが。
「マリーは裏で、というか学園が終わった後金がないホームレスに対し多額の金をかし、1ヶ月で払えない場合奴隷にするとか金で強い冒険者を買っているようです。そして強い冒険者と適当な冒険者を戦わせて負けた冒険者を無理矢理奴隷にしているようです」
そんな奴隷の増やし方をしていたのか。というかホームレス?ガーゼラル王国にはホームレスもいるのか?
「ガーゼラル王国は安定した国じゃないのか?」
俺はケルトに聞くとケルトは
「安定した国などそうそうにないですよ。表面的にはあるかもしれませんが本当のところは穴だらけですから。ただガーゼラル王国はマリーが5等級貴族になってからは金まわりもいいそうなのでマリーには逆らえるものはなかなかいないようです」
マリーはそんなすごいのか。ただのわがままな悪い令嬢かと思っていたんだが。
「マリーの経済力には正直驚いています。彼女の経営力、そしてお金を儲ける術に関しては商人顔負けだと思います。王国の商人ですら彼女には逆らいませんから。どうやら仕事も斡旋してもらっているようですし」
王国の商人つかえねぇな。しかしマリーはやっぱり油断できないな。とりあえずは先にクレアを黙らせるか。あいつは指の骨折ってやったからかなり根にもっているだろうしな。
「それでノーズ君は誰のあくぎょうからただすの?」
「え?なんで俺がガゼリアス家のあくぎょうをただすのを知っているんだ?」