表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/77

ポルポフの入学理由

 俺はマリーが空き教室から出て行って数十分後に出て自分のクラスに戻るとポルポフが帰らずに俺のことを待ってくれていた。


「あ、ズオ君。やっときた」

「そんな、無理して待っていなくてもよかったんだぞ?ポルポフ」

「何言ってるの。親友なんだから待つのは当然だよ!」


 いや、親友だから待ってるって気持ちはありがたいがでも放課後になってわりと時間経ってるからな。罪悪感ってやつがかなりある。だがその反面嬉しいというものもある。俺はこの世界に来る前は親友と言えるやつはいないぼっちだったからな。コミュ症だったのもあるが自分から話に行くというのもなかったからな。

 俺はポルポフと学園から出て寮に向かうと学園の玄関あたりで掃除をしているケルトと見つける。


「これはノーズさんにポルポフ様。今からお帰りですか?」

「ああ。今から帰るよ。それじゃお疲れ様メイドさん」

「お疲れ様ですメイドさん」


 俺はケルトにそれとなく挨拶し、ポルポフも俺と似たような感じで挨拶を返すとケルトも「お疲れ様でした」とかえし俺たちは寮に向かう。危ない危ない。ケルトと寮で過ごしていることや姉弟関係にあることはバレないようにしないと。


「あのメイドさん今年から来たらしいよ」

「そ、そうらしいな」


 俺はポルポフにケルトの話を振られあまり勘づかれないように返すとポルポフが


「あれ?ズオ君入学式ほぼ終わりころに来たからあのメイドさんが今年から来たことは知らないんじゃないの?」

「あ、あー。それはね。昨日あのメイドさんと話してね。それで今年から働くメイドさんって知ったんだよ」


 俺がポルポフに言うとポルポフは「なるほど」と頷く。


「ズオ君は人気だからね。色々目がつくんだね」


 まぁ確かに俺は人気だな学園内では悪い意味でな。


「でもよかったなー。ズオ君みたいな同じ貴族階級の人と友達になれて。他の人はみんな偉いやつばかりだからなー」


 そう言えばなんでポルポフはこの学園に入学してきたんだ?他の組は知らないがうちのクラスだけでも多分1等級貴族は俺とポルポフくらいだ。他の奴らはだいたい3等級貴族らへんだ。


「ポルポフはなんでこの学園に入学したんだ?」

「うーん。僕はうちは貧乏だからさ。この学園は学園内にあるギルドでお金を稼げばなんとか学費は払えるしこの学園から卒業できれば最低3等級貴族にまではあげてもらえるからだよ」


 そういう理由だったのか。ゲームの世界だっと貴族階級はないしポルポフはただ貴族にいじめられるだけの生徒だったからな。この学園に入学した理由はそうだったのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ