マリーの魔法
「お呼びでございますか。お嬢様」
「奴隷A。やつを始末してあたしの前に膝まづかせなさい。あたしが奴隷もんを刻むから」
「承知しました」
魔法陣から召喚された執事服を着た男が俺に襲いかかる。
召喚魔法ってそんなものこのゲームの世界にあったか?使えるやつがゲームでもいなかったし主人公も使おうとするそぶりもなかっ・・・
「召喚魔法はこの世界にあったのか!」
俺は男の攻撃をよけながら叫ぶとマリーは
「あら。召喚魔法を知っているんでやすね。召喚魔法は授業では習わない範囲ですから知らないと思ってました。属性魔法に含まれず闇属性魔法と同じ禁忌の魔法っすよ。こんな便利な魔法をなぜ禁忌にするかもわからないっすけどね」
召喚魔法を使えるとは。クレアより魔法は弱いと聞いたのだが。
「あたしはクレア姉さんより魔法は使えないっすよ。クレア姉さん5属性全部使えるっすからね。性格があれだからいかせていませんがね。魔法はマスタークラスっすから」
クレアが5属性全部使える?しかもマスタークラス?全然そんなふうに見えないが?マスタークラスは基本属性の魔法が上級魔法までつかえるようになると与えられる称号的なやつだ。
「マエサル姉さんは剣技は半端ないっす。今は修行で山籠もりしているっす。マエサル姉さんの前に立つと正直あたしちびりそうになるっす」
まだ会ったことはないからマエサル・ガゼリアスについてはわからないがそうか。やはりケルトの情報通りすごいらしいな。
「そしてあたしは剣技はそこそこ、魔法もそこそこ。でも奴隷紋と召喚魔法を使えるっす。更にあの2人よりも情報力があるっす。ま、奴隷で人海戦術したりしてるんすけどね。家に1番貢献してるのはあたしっす。そんなあたしが仲間になってあげると言ったのに断るなんて。ノーズさんはアホだったんすね」
「少なくとも今のお前よりはアホじゃないな。ガゼリアスの三姉妹について色々喋ってくれてありがとう。助かったよ」
俺はマリーに対し言うとマリーは不気味に笑いながら
「ありがとう?礼を言われる筋合いはないっすよ。なんせノーズさんも今あたしの奴隷になるんすから!」
執事服を着た男は俺に攻撃しまくるが男の攻撃はとろすぎるのですきなだけ攻撃させた後腹部を殴って気絶させる。
「な。い、今のはあたしが持ってるやつの1番強い奴隷っすよ。それが、こうも簡単に。やはり時期尚早っすか」
マリーは奴隷の1人がやられるとそいつを置いて逃げ出す。
「ノーズさん。いつか奴隷にしてあげますからそれまで学生ライフを謳歌することっすね!」
マリーはそれだけ言うと空き教室から出ていった。