クレアのあくぎょう
「や、やめてください。クレアさん」
「あ?クレア様でしょ!貧乏人!様をつけなさい様を!」
どうやらまたクレアが誰かをいじめているようだ。でもさっき光属性魔法が使えるからどうやらとか言っていたような。まさか。
俺は人だかりに突っ込んでいきクレアがいじめている生徒を見る。その生徒はやはり王子様に抱かれたいの主人公、コーネリ・アグリーだった。コーネリの特徴は綺麗に長い白髪で華奢な身体、顔はとても綺麗な顔だったはずが今はクレアがコーネリの白髪を掴んで壁に顔面を叩きつけていた。
「い、痛」
「痛い?この程度が痛い?あのねぇ。あなたが暴力をふるった人。5等級貴族のオースト君はもっと痛い思いをしたのよ?平民風情が同じクラスだけでも奇跡的だというのにまさかオースト君の顔にビンタをするだなんて」
「わ、私は、彼が、オーストさんが間違いなことをしたのでただしただけです。いくら5等級貴族であろうと机の上に足をのせたりなどと1番えらい貴族のかたがやることじゃありません」
「うるさい平民ね!オースト君に間違いはないの!間違いがあるとすればあなたみたいな平民と同じクラスになったことね!」
クレアはまたコーネリを壁に叩きつける。
「おい。やめないかクソ女!」
「あぁぁん?」
クレアはすごい顔で俺を睨みやじうまの連中も俺をすごく睨む。
「ゴミ平民がなんのよう?今私はこのクズ平民をただすのに忙しいのよ」
「クズはお前だよクレア。コーネリさんから手を離せ」
俺はクレアに言うとクレアは
「あんたもしかしてこんな平民が好きなの?白い髪で光属性魔法が使えるからってさぁ。なんなら私がこの白い髪を燃やして丸坊主にしてもいいのよ。このクズ平民にお似合いの髪型よ」
「や、やめてくだ、さい。私にぼ、暴力をふるうのは、か、かまいません。でも髪を燃やすのだけは」
コーネリがクレアに頼むとクレアは笑いながら
「あらそう。ならやめてあげるわ。暴力の方をね!」
クレアはコーネリの髪型に軽い火魔法をつけてコーネリの髪を燃やす。
「か、髪の毛が!私の髪の毛が!やめて!やめてください!クレアさん!」
「あはははは!やめるわけないじゃない!こんな楽しいこと!あははは!」
クレアが笑いながらコーネリに言う。こいつは少しやりすぎた。それに俺も、甘かった。こいつが本当にコーネリの髪を燃やすとは。許せん。
俺はクレアに近づいて火魔法を使う指を握るとそのままへし折ってやった。