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 俺が寮の部屋に戻るとケルトが既に部屋の掃除を済ませたのか綺麗になっており、ちょうど料理をしていた。


「あ、おかえりなさい。ノーズ君。ちゃんと手加減はしましたか?」

「本気を出すまでもなかったし正直拍子抜けだよ。まぁ、1人は実力のあるやつはいたけど。でも明日からは憂鬱だな」

「仕方ないですよ。今のガゼリアス家はかなり腐敗してますから。ノーズ君、いやモード様の父親が亡くなってからお家騒動が酷かったようですから」


 父親が亡くなってから、か。もはやガゼリアス家は俺の知るガゼリアス家ではないんだな。でもいくらゲームのキャラとはいえカツイエ、あいつだけは助けてやりたい。あんなクズみたいな令嬢、女につかわれるなんて。俺的に許せねぇ。だから


「なぁ。ケルト」

「なんですか?ノーズ君」

「カツイエのやつを助けたいんだがいいか?」


 俺はケルトに言うとケルトは笑いながら


「はい。とても良いご判断だと思います。正直私もカツイエ様が奴隷扱いされているのを偶然見かけて我慢するのがやっとでした。下手をすれば手を出してしまったかもしれません」


 手を出さなくてよかったな。ケルトは俺の武器と魔法の師匠だ。どちらも最高クラスまで扱えて本当に尊敬している。ただ男面に関してだけは可哀想だと思う。


「ノーズ君。何か失礼なこと考えてない?」

「め、めっそうもない。ケルトはできる女だと思っていただけさ」

「あらそう?ありがとね。それじゃご飯にしますか」


 ケルトはご飯を用意し、テーブルに並べ、俺はご飯の準備をし、2人で食べると風呂に入って明日に備えてベッドで横になる。ちなみにこの寮は個人部屋に風呂もついている。大浴場もあるが俺が行けば面倒なことになるからな。しばらくは部屋の風呂だな。

 枕に頭をつけてしばらくすると俺は初日の疲れのせいかわりとすぐに眠れてしまった。

 次の日の朝、俺はケルトに起こされる。


「起きてノーズ君。学園に遅刻するよ」

「ん、んあ。もう朝か。早いもんだな」


 ケルトは俺の部屋のソファのとこで昨日寝ていた。正直女性をソファで眠らせるのは男として酷いかなと思ったからケルトにベッドを譲ろうとしたが


「だめですよ。ノーズ君が学生で私はメイドなんですから。メイドにそのような気遣いはしなくて大丈夫。だからノーズ君がベッドで寝るといいよ」


 ケルトがそう言ったので俺はベッドで寝た。ちなみに着替えは風呂場で行っている。

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