生きるため
村に来た日は家を建てた後、建てた家の中で寝て次の日、俺はケルトにあることを頼む。
「ケルト。君に頼みがあるんだ」
「私に頼み、ですか?なんでしょうか」
正直俺は、モードはゲームでは死んだキャラだ。でもモードの俺は死亡ルートを回避して生きている。このことがこのゲーム、王子様に抱かれたいにどれだけ影響を及ぼすかわからない。この世界が俺の死を求めて何かしらの手をうってくるかもしれん。そんな時のために強くならねば。
「俺のことを鍛えてほしい。魔法とか戦闘とかの訓練を主に」
「かまいませんよ。確かにノーズはもう王族じゃありませんからね」
・・・ん?なんか今すごいこと言ったような?俺が王族?そんなわけない。ガゼリアス家は王族ではなく王族の親友くらいの立ち位置だったはずだが。
「ガゼリアス家は最近王族に対しての貢献が認められ、例外ですが王族の分家として扱われることになったんですよ。ま、昨日の話ですが」
まじか。ゲームでそんなのなかったぞ。もう何かしらの変化がおきているのか。
「俺が王族とは知らなかったが生きる上でもう魔法とかは必要だと思うしできれば1人で生きていけるくらいの実力はつけたい」
「そうですね。私もノーズのこと鍛えようとは思っていましたからいいですよ。じゃ今日から早速はじめましょう。今日からはとりあえず毎朝村の外を走り回って体力をつけてください。そのあと私が組み手をした後魔法についてのことを教えます」
「わかった。じゃ俺今から早速走ってくる」
俺はケルトに言われた通りそのあと村の周りを5周くらいしたあと数分休憩し、その後はすぐにケルトに稽古をつけてもらう。この修行を続けて1週間経った頃にケルトが
「それではもう1段階挙げてみますか。私が村長に頼んで魔物を見繕ってもらいますから魔物討伐も少しずつやっていきましょう。もちろん最初は私も同行しますが大丈夫と判断すれば1人でやってもらいますからね」
ケルトは俺に言うと俺は「おうよ!」と返事をし、ケルトに言われた日から魔物討伐の依頼を受けたりする。魔物討伐をはじめ数年は何度も新しい魔物と戦ってギリギリの場面まで追い込まれることもあったが他の魔物との戦闘経験を生かし、ケルトに教わった戦いかたや魔法をつかい魔物を倒していた。
そしてそんなことを続け数年、俺とケルトがガーゼラル王国から離れガズルス村に住み始め8年の月日が経っていた。