改名
「私はこれからマーケルトの名は捨てます。そしてあなたの姉という立ち位置でいきます」
村の入口で顔に火傷の傷を入れた後マーケルトは俺に言う。
「俺の姉、か。マーケルトっていくつだったか?」
マーケルトは確かモードが10歳くらいの時は18歳くらいだったはずだ。だが一応確認しておかないとな。
「女性に年齢を聞くのは失礼ですよモード様」
「様は別につけなくていいよ。俺は死んだことになるだろうし。それに様なんてほんとはあんま慣れないから呼ばれたくはないかな」
自分が貴族だなんて面倒だからのもあるが俺は人様に様と呼ばれるほど大層な人間でもない。だから様なんつけられたくはないのさ。
「それではモード君。女性に年齢を聞くのはダメですよ」
「そうだな。確かに失礼だな。だが兄弟の立ち位置になる以上知りたくて」
俺はマーケルトに言うとマーケルトは
「仕方ないですね。18歳です。これでいいですか」
マーケルトはため息をつきながら言う。やはりゲームの世界通り18歳か。
「じゃ名前なんですけどモード君はなんで名前がいいですか?」
「え?俺の名前も?」
俺の名前を改名するように聞くから思わずマーケルトに聞くとマーケルトは
「もちろんですよ。モード君も死んだことになるんですから改名しないと怪しまれますよ」
まぁ確かにそうだな。しかし改名か。ふーむ。どうしようか。
数分考えたすえに俺が決めた名前は
「俺の名前はノーズで行く。ノーズ・ズオ。どうだ?」
「ノーズですか。あまりわかりませんがいい名前だと思います。では私の名前は」
「マーケルトは、ケルト・ズオでどうかな?」
俺はマーケルトに言うとマーケルトは
「あまり変わってない気もしますが逆にそれもいいかもしれませんね。わかりました。今日からモード君はノーズ、私はケルトでいきましょう」
マーケルトは俺に握手をして言うと俺は「ああ」と返事を返し、俺たちはその日から俺はノーズ・ズオ、マーケルトはケルト・ズオの名前になった。
俺たちは自分の名を変えた後村の中に入り村長らしき人を村の人に聞く。
「すいません今日この村に来たばかりなんですか村長はいらっしゃいますか?」
村の人にケルトは聞くと村の人は村長の家にまで案内してくれる。俺たちは案内してくれた村の人と別れた後村長の家の扉をノックする。
こんっこんっ
「どちら様だ?」
村長の家のドアが開き、村長の息子と思われるくらいに若い青年がでてきた。