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バーズス公にせいさい

 悲しそうな目でマーケルトはバーズス公の屋敷をみるとバーズス公の屋敷の入り口の門が開く。


「まずい!隠れますよモード様」

「あ、ああ」


 俺はマーケルトに言われるがままに入り口より少し離れた庭の草の中にうまく隠れる。

 バーズス公の屋敷から出てきたのは白髪でやたらと豪勢な服を着た男とドレスを着た女の人が出てくる。マーケルトはその光景をみただけでかなりイラついていた。


「どうやらモード様の言うことに間違いはなかったようです」

「だから言ったろ。バーズス公はクズだって」


 あれがバーズス公か。バーズス公は誰にも見られていないと思っているのか女と抱きあったりキスをしあったりしていた。


「・・・私も目が覚めました。モード様。これから私はあなたにおつかえします。ですがその前に」

「ああ。ケジメはつけないとな」


 マーケルトは俺に言うと俺もマーケルトに言う。

 バーズス公が女とイチャイチャした後に女が帰った後、バーズス公はしばらく女が見えなくなるまで手を振っていたのでマーケルトはバーズス公の頭を狙って、火の魔法を放つ。


「炎よ。かのものを燃やせ!ファイヤーランス!」


 マーケルトの火の槍は見事にバーズス公に当たり、バーズス公の体を燃やす。


「よし!それでは行きますよ!モード様!」


 マーケルトはまた俺を抱えてバーズス公の屋敷から離れる。

 数時間かけて屋敷から離れて俺たちはガゼリアス領より少し離れた場所にある近接する領、マーグスト領の手前の村にまできていた。この村は中立を謳いどこの領にも所属しない村だった。


「数時間かけて逃げてきてこの村に来ましたがこの村でいいんですよね。モード様」


 マーケルトは俺に聞くと俺は


「ああ。この村でいい。この村でしばらくやっかいになろう。下手をすればマーケルト。君は指名手配されているかもしれないしな」


 バーズス公に火の槍をくらわせたマーケルトだが確実にバーズス公が死んだとは限らない。もしもマーケルトが魔法を使ったとバレていればマーケルトはガゼリアス領では指名手配となる。


「そうですね。ならば」


 マーケルトは自分の顔に少し火傷の傷を入れる。


「おい!何をして」

「これなら私が生きているという可能性は消えますよね?そのために私の着ていたメイド服までもやしたんですから。でも顔バレしない時のためのやけど傷です」


 確かにそれくらいすればバレる確率は減るだろうがそのために自分の顔に火傷の傷をいれるのか?女だろ?お前

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