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詩歌集

白薔薇が深紅に染まる時。


月光に照らされた一輪の白。


白薔薇。


透明な雫に濡れた純白の白薔薇。


まだ、この世の穢れを知らない、白薔薇。


やがて月が雲に隠され、辺りが闇に包まれる。


そんな闇の中でも、白薔薇は白く艶やかに輝く。


だが、そんな白薔薇に忍び寄る影。


その影が、白薔薇に触れる。


白薔薇を優しく撫でながら、白薔薇の棘で赤く染まる手。


その手で、白薔薇の純白の花弁を赤く染める。


優しく囁きながら、ゆっくりと白薔薇を深紅に染めてゆく。


白薔薇は深紅の薔薇に染められ。


そして…


気が付けば、深紅の薔薇は黒薔薇に。


そこにはもう、純白の美しい白薔薇は存在しなかった───










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― 新着の感想 ―
[良い点] 深い白と、深い黒と、強い赤の、それぞれの薔薇の表現。 言葉から溢れる薔薇の佇まいと、変化の描写が、素晴らしいです。 [一言] 綺麗で、あやしく、神妙な雰囲気のある作品ですね。 言葉の情調…
2022/06/25 17:45 退会済み
管理
[一言] !?(*´艸`*) ワルいヒトね♡ ( ̄ー ̄)
[良い点] 月と白薔薇がいいですね。 [一言] 黒薔薇さんは、白薔薇だった頃を今も夢見ていたりするのかな、なんてことを考えてしまいました。
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