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闘え!ひょっとこ仮面!  作者: 椎家 友妻
第二話 課せられた使命
8/40

1 悪の企み

 「誘拐に、失敗しただと?」

 場所は再び、ある町外れにある研究所の一室。プロローグで登場した白髪の男が、眉を潜めてそう言った。

 その男の正面には、全身を黒タイツで包んだ中年男が、申し訳なさそうな表情で立っている。

そしてこう続けた。

 「申し訳ありません、突然邪魔が入りまして」

 「邪魔といっても、貴様程の戦闘能力を以てすれば、それを排除するくらい造作もない事であろう?」

 「ところが、私の弱点である、七味唐辛子を目に入れられてしまいまして・・・・・・」

 「何?ヒ(・)チミトウガラシを?」

 「いえ、シ(・)チミトウガラシです」

 「どちらでも構わん。それよりその邪魔者は、お前の弱点が、目に七味唐辛子を入れられる事だと知っていたのか?」

 「それはただの偶然だとは思うんですが。何せその邪魔者というのは、ちょっとイケメンのただの男子高校生でしたし」

 「ちょっとイケメンのただの男子高校生が、普段から七味唐辛子を持ち歩いたりするのか?」

 「きっと、あらゆる食べ物に七味唐辛子をかけるタイプなのでしょう。いわゆる『七味トウガラシスト』というやつです」

 「そんな言葉は初めて聞くが。とにかく、相手がお前の弱点を知っている以上、こちらもそれなりの対策を立てなければならない」

 「一味唐辛子で対抗するんですね?」

 「もうお前はあまり喋るな。とにかく次こそは、必ずやあの娘をさらってくるのだ。あの娘さえ居れば、この世界を滅ぼす事が出来るのだからな!」

 「お任せください!次は必ずやワルダー様のご期待に応えて見せます!」

 「うむ!期待しているぞ!クァーックァックァックァ!」

 「キョーッキョッキョッキョ♪」

 「クァーックァックァックァ!」

 「キョーッキョッキョッキョ♪」

 「クァーックァ──────」

 「キョーッキョッキョ♪」

 「ク──────」

 「キョーッ♪」

 「うるさい!」



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