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3 いざ、敵のアジトへ!
という訳で俺とエリックは、プロフェッサーワルダーのアジトがあるという、奈良の山中に向かった。
エリックはタクシーに乗り、その後ろを、ひょっとこ仮面姿の俺が、ひょっとこ号に乗ってついていく。
反対車線をすれちがう車やバイクの人達が、そんな俺を漏れなく一瞥して行った。
素顔が隠れてるからまだええけど、それでもこの恥ずかしさは尋常やなかった。
早く守菜ちゃんを助けに行きたいという思いもあったけど、純粋にこの場から早く逃げ出したいという一心で、俺はワルダーのアジトへ急いだ。