戦況終結
ヒルデ隊が各方面より民兵隊を急襲し、流れるように首相を回収し置き土産にグレネードをばら撒いて撤退する。
その後、ヒルデ隊の帰還の電報が入ると臨時首都に索敵機と爆撃機が侵入し次々と爆弾を投下する。臨時首都はその後ドイツ軍によって占領され、ブリテン島の北部にイタリア軍の上陸が成功した。
ルンチェスターとの合流を果たし、イギリスの主要人物が次々と内部へ連行され、ルンチェスター内部にある牢屋へと入れられる。そこに総統が現れ一礼し艦橋の方へと向かう。ヒルデも総統の後を追い艦橋に入る。
「ご苦労。あとはアメリカのみとなった。フランスは参戦しないだろう。講和の準備を進めよう。講和場は日本とアルゼンチンには申し訳ないがウィーンで執り行う」
各国に電報を送信し、次に世界地図を表示させる。そして、アメリカ本土を拡大させる。日本からの情報共有で得た日本の占領地を適用させる。アメリカ領土の半分が日本が占領している事を表す白で塗りつぶされる。
「アメリカも時間の問題か、、、南米もアルゼンチンがまとめ上げたようだ。一度アメリカに降伏勧告でもしてみるか」
総統は文字を直ぐに綴る。その紙を兵士に渡し電報を打たせる。そして、イギリスが降伏を宣言するのは数時間後だった。
アメリカの軍隊はズタボロで、防戦する一方で反撃する余力はなかった。そんな現状で新設されたのは敵の物資集積所を破壊するためのゲリラ隊だった。もちろん、彼らの命令は一つ。命に代えても敵の物資集積所の爆破することである。
場所は変わり日本本土。海軍基地の医務室で寝ているのは泰雅。面倒を見てるのは曙、アイオワ、クトゥルフの三人。目を開けた泰雅は体に電撃が駆け抜けていく様な速さで痛みを実感する。
「ばか!本当に心配したんだからね!あんたが死んじゃったら私たちどうなるの!?」
「確かにそうかもな。君たちがここで戦っているのは俺の無理でこじ開け続けたからな。ここで俺が死んだら、お前らは戦場の道具として使われ続けるのかな?けどまぁ、俺が生きてる限り考える必要はないよ」
曙の怒鳴る声が個室に響く。今にも泣きそうなのをグッと堪えて怒っている曙の頭に手を乗せて話す泰雅の温もりを感じて、曙は泣き出した。
「泣くなよ曙。なぁ、俺を工廠まで連れてってくれないか?前線はまだ動いてるんだ。ここで俺だけ休んでいられねぇよ。この時間も本当に惜しいんだけど、それ以上に同胞が散っていくと考えると申し訳ないんだ。だから・・・」
「ねぇ、今君がどんな状態か教えようか?全身の至る所で肉離れを起こしてるんだよ。それでも戦うっていうの?それは高慢だよ。あんたがいなくても帝国兵は勝てるんだよ。少しは彼らを信頼したらどう?それも、司令官としての資質だと思うよ」
泰雅の話を遮ったのはクトゥルフだった。背を壁につけて腕を組んで立っていた。
「そうだよね。しばらくここで安静にしておくよ」
泰雅は微笑みかけてまた、眠りへとつくのであった。
アメリカ大統領は渡されたドイツからの降伏勧告状を握り潰し、机に突っ伏していた。彼自身もすでにアメリカが終わることを理解していた。しかし、苦渋を舐めるわけにはいかなかった。それは、自身のプライドの問題であり、彼のアメリカの国力を過信し過ぎた結果でもあった。
「どうします?もう民は疲弊し過ぎています。これ以上の抗戦は無意味と思われます。兵も反抗作戦を行うには失われ過ぎました。それに、あの帝国軍の輝く戦闘機は我が軍の兵士の士気を大きく揺さぶり、恐怖の対象となっています。それに、あの人型の兵器に我らは対抗する手段はありません。もはや降伏するのが民のためだと・・・」
「ハァァ、私は自害する。自害した後にこの降伏情を受諾しろ。俺はドイツが支配する世界など嫌だからな。私がそれを見ない限り、私の中ではまだ抗戦した状態のアメリカが記憶に残る。では諸君先に私は逝ってるぞ」
アメリカ大統領は拳銃を拝借するとどこかへと立ち去った。そしてその数分後にホワイトハウス内に銃声が鳴り響いたのは言うまでもない。
「総統、アメリカから降伏状を受けるとのことです」
「この世界大戦も終わるということか、長かったな。では、ウィーンに同胞を集めよ講和会議を執り行う」
ちょーっとサボったまきゆづです。当分他作品に手をかけるので更新まってね?ニコ動に実況どうが(不定期)で更新してたりするからそっち見てまっても良いだよ?




