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枢軸国の栄光  作者: 真姫ちゃん推しの結月
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絶対という物は無い

 日本がアメリカ大規模攻勢が始まる前に話は戻る。

 ブリテン戦線は優勢のまま戦線は動き続けた。アメリカからの援軍が無くなり、本土防衛をするのはイギリス軍のみとなり、敵はドイツと数日前に合流したイタリア軍の連合軍で、海上閉鎖もされており、逃げることは無理に近い状態となった。

 しかし、アメリカから一つの兵器が送られてきた。民間機を装いイギリス本土に決死の思いで輸送されたのは一発の爆弾だった。それは原子力爆弾だった。戦局を一発でひっくり返せる代物と書いてある手紙の同封で送られてきた。

 それを民間機を装った爆撃機に積み込み、パイロットには戦闘空域を通り、大きな戦車を見つけたら赤いボタンを押すようにっと命令し、それ以外のことは何も伝えはしなかった。

 ヒルデ達は総統閣下の帰還を見送った。本国で戦況報告をするために。それにより、作戦指揮はカイテルに移動した。

 オックスフォード周辺の制圧を終わらせたドイツ軍は更なる進撃を試みていた。イタリア軍の偵察隊の報告も全て完璧な状態で作戦会議が行われた。

「我がイタリア軍はまだアフリカ戦線のイギリス軍を追い出せていないのでこれ以上の援軍は無理でしょう。アフリカ戦線はもう少しでソビエト軍と合流が出来るので合流次第、戦力をかき集め、ブリテン島北部に強襲上陸を行います」

「では、イタリア軍の強襲上陸が完了するまでは我々が戦線を上げつつ、派手に暴れればいいと。ロマン研究所の新兵器は来週届く。報告によれば重荷電粒子砲と。カール重自走砲も三台が今朝から砲撃隊と共に中央戦線に休まず砲撃を行ってる。明日には敵戦線は崩壊するだろう。戦車隊で空いた戦線をドライブしてもらい、両翼で包囲し降伏勧告して、ヒルデ隊に臨時首都奇襲してもらい終わり。これが大まかな作戦だ。ここから緻密に作るぞ」

 作戦会議は深夜に終わり、ドライブしている戦車の護衛に航空隊と自動車化歩兵師団、機械化歩兵師団を付けて、包囲。予備隊がいることを見越してヒルデ隊よりも先に歩兵師団を何個か臨時首都に向けて進攻を行う。以上の事を行う事になった。

 翌朝、航空隊と戦車隊らが発進した。ヒルデ隊は出撃命令が出るまでルンチェスター周辺での待機となった。

「暇してるねヒルデさん」

「あぁ、暇なのは良い。けどな、俺らに仕事がある以上平和じゃないんだ。俺らが酒飲んで馬鹿みたいに騒いでる時が一番平和なんだ。けど、その平和も絶対じゃないんだ。世界は平和かもしれない。けど、ルナと俺の様に親を失った子供にとっては平和じゃない。けど、俺が出来ることはたった一つしか無い、この戦争を早期に終わらせることだ」

 ルンチェスターの窓から荒れた土地を眺める。何もない、あるのは兵士らの散って行った魂のみである。不意に黙祷を捧げる。

「ヒルデは直ちに出撃準備を行え」

 艦内放送で伝えられる命令。その命令通りに出撃準備を整える。そして、艦橋に出向く。それにはルナも同伴していた。

「戦闘空域になっている空域を通過している民間機がいる。おそらく、一般人がフランスに向け必死に逃げているのだろうが、一応確認をしに行って欲しい」

「了解です」

 直ちにルンチェスターから飛び出し民間機の確認のために高度を取る。それと同時に高度7000M付近で何かとすれ違った。その時、民間機の腹が開いている事に気づき、爆撃機と悟る。

 急降下を行い、高度1000Mで爆弾に追いつき、触った瞬間それの危険さに第六感が騒ぎ、装備を全て外し、最大出力で押し返そうとするも、空中でゆっくりと押されているだけだった。

 この重量の爆弾が爆発すると作戦本部がやられ、徐々に戦線が押され始め、敗北するだろう。俺のこの体一つで祖国が勝てるなら!

 その時、後ろから一人上って爆弾を共に押していた。

「ルナ!やめるんだ。君が死ぬ必要はない!俺が全て引き受ける、だから、、、え」

 ヒルデはルナに押され爆弾から手を放していた。

「ヒルデさんは強がりだよ。私にだけは弱さをずっと見せてくれたっていいんだよ。最後に愛してたよユリウス」

 ルナの空挺装備は臨界点を越えても出力が止まり、空中分解をすることは無く、爆弾を押し返す。

 これが爆発してもいい距離まで耐えて私の体とこの装備。あの時はありがとうねヒルデさん。

 高度5000Mに到達した時に爆弾は爆発した。

 それをヒルデは見て泣いた。この結果を変えることが出来たかと聞かれたら今の自分には出来ないと答えれるほどに自分の無力さを感じた。せめてでも遺体の回収をしようと煙の中を見る。その中に、光輝く人影を発見した。

 彼女ではないと思いつつも少量の期待を持ち、近寄る。放射能により肌が痛くてもヒルデはゆっくりと近寄る。

 肺が焼けるような痛みを襲っても、体が変異を起こしても光輝く人影の下にたどり着く。輝いていた原因は飛行粒子で彼女と共振していた。

「ヒルデさん、私どうなってるのか分からないよ。けど、またヒルデさんに会えてうれしいよ」

 ルナがそう言うとヒルデの腰から生えている翼の二倍ほどの翼が背中から生えて、ヒルデを覆う。

「ルナ、君が生きていてよかった。最後に君が言った言葉だけど、俺も君のことを愛してるよ」

 ヒルデとルナが唇を重ねる。そして、ヒルデの体が発光し始める。ルナは慌てているが、目の色が真っ赤になっていること以外は変化がない事に気づいた。

「ルナ、俺は今から戦場に向かう。生きて帰ってくるから待っててくれ」

ブリュンヒルドって言ってますが、ヒルドはヒルデとも読むんですよ。それとこのブリュンヒルドは北欧神話ではワルキューレとも呼ばれていたんだって。みんな、このクソ雑魚ナメクジは神を信じないけど<なんてったってナメクジだから知能が低いお>、歴史は面白いからね

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