悲惨
先の海戦、上陸作戦で失われた人々の家族への報告、そして弾薬と燃料、食糧の補充を行うために一度本土に帰還する事となった。
泰雅の艦隊は既に主力艦はアイオワ、曙、クトゥルフそしてリッターだけとなり、軽巡や駆逐艦も少しか残っていなかった。その艦隊に輸送艦が上陸作戦時に戦死した人、負傷した人を乗せ共に本土に帰還した。
横須賀鎮守府に帰還した泰雅は亡くなった各艦の艦長らの遺族らに戦死したことを報告しに向かった、警備隊と曙と共に。
遺族らは国に貢献した彼らの夫を自信に思った。そして、島風の艦長の遺族に会い行った。
島風艦長、柊吉宗の自宅を訪ねた。扉をノックし出てきたのは小さなうさ耳を生やした幼女だった。その幼女は周りを見て自分の父親が居ないことに気づき泰雅に父さんはっと聞いた。
「きみのお父さんは今最前線で戦っているから。君のお父さんに安全な鎮守府で住まわせてくれと頼まれたから迎えに来たんだよ。だから、君のお父さんが帰って来るまでは鎮守府で生活をするからね。面倒はこの子ともう一人の子が見てくれるから」
泰雅はそう言って曙を指さした。曙はこの時は否定せずに受け入れてくれた。幼女は頷き鎮守府に向かう曙と泰雅、警備隊に続いた。
移動中に空襲警報が鳴った。陸軍の戦闘機等はインド方面に移動していたため、この空襲は海軍の戦闘機だけで対処する事となる。
泰雅は急ぎ横須賀鎮守府の研究所内に行き、リッターを生産性、汎用性、操縦性を整えた機動兵器、通称MW<モビルウェポン>の一個機動中隊を作るために量産されていた中から一機の試作機に乗り込み、100mmパンマガジンのマシンガンを取り出し、対空砲火の準備を始めた。
MWー01は量産性と汎用性を意識した結果、動力源は飛行粒子で変わりはないが、ホバーしかできなくなっており、モニターも正面と上下左右しか見れなくなっている。見た目もリッターと違い、スリムと言うよりは太ったような感じであった。
アイオワとクトゥルフが寮内から出てきて、泰雅と共にアメリカの空軍に対しての対空砲の準備、白狼の発艦が行われた。
そして、戦略爆撃機のB-29、戦闘機コルセアを白狼が捉えた。白狼は高高度で爆撃を行えるB-29の対処に向かった。アイオワは三式弾を装填し、砲撃を開始する。
泰雅は操縦方法が違うMWに苦戦しつつも一機、また一機と落としていった。援軍の流星隊が到着しコルセアの殲滅に移行した。
性能の差、練度の差が歴然と現れた空戦は帝国海軍の圧勝だった。しかし、高高度では白狼が迎撃線を乗り越えた一機のB-29が爆撃態勢に入っていた。そして、一つの爆弾が投下されると同時に白狼に撃墜された。
その爆弾は泰雅に視認され、マシンガンで偏差射撃を行う。しかし、直撃と同時に爆弾は拡散した。そう、あの爆弾はクラスター爆弾だった。
引き続き、拡散した小型爆弾を狙い撃ちを続ける泰雅。しかし、弾倉が空になった。残った爆弾は一つ。落下地点は曙たちの進行ルート上だった。泰雅の心の中から危険信号が多く発せられた。
泰雅は必死に曙の心の声を聞こうとした。更には爆撃地の生命力を確かめようとした。すると二つの生命が残っているのが確認できた。しかし、片方はだんだんと弱くなっているのが確認できた。
急ぎ、救急隊を向かわせた。泰雅も共に向かうと曙が柊の娘をかばうように上に乗っていた。
曙は重巡艦から人になったためある程度の攻撃は見えないバリアの様な物に守られているが、背面からの攻撃は多少なりと貫通するため、爆弾の破片がいくつも刺さっていた。すぐさま鎮守府の医療施設に搬送された曙。泰雅の心に残ったのは復讐心だった。
数日が経過し、曙人離れした再生力と集中治療により一命をとりとめた曙は泰雅の部屋で寝かされていた。リッターの修理、改修も完了しいつでも出撃可能となっていた。しかし、改修点は泰雅には告げられていなかった。
今日の夜、泰雅はリッターに乗り込み一人でフィリピンへと向かった。誰にも知らせずに。
朝日が朝日が昇っている最中にフィリピンに到着した泰雅の目の前に移り込んだのは空港から発進しようとしているB-29の大部隊を発見した。泰雅の中で何かが揺らぐ。そして、感情の爆発が起こる。
「死ね」
怒り、泰雅の心にはその感情しかなかった。曙を傷つけられた怒り。国民を殺された怒り。リッターのリミットがはずれ、装甲が全てはずれクトゥルフと戦った時の様な状態よりも、浮遊物体<以後、破刀と記す>が多かった。
そして、泰雅は改修点に気づいた。機体に人工筋肉が使われていた。
破刀は航空基地を荒らし、基地を完全に崩壊させた。
泰雅は軍港を確保したのちに帝国陸軍と通信を取り、フィリピンの制圧に挑んだ。
くっっっっっっそ久しぶりなクソ雑魚ナメクジのまきゆづです。フィリピンに勉強しに行っていました、英語の。まぁ、疲れたよ。とっても疲れたよ




