反撃の狼煙
枢軸とソ連の準備が整うまでは約一年は掛かった。
ソ連は裏外交でイラン、イラクから軍事通行券を貰い、サウジアラビアを武器等のレンドリースと交換条件でコミンテルン陣営に引き入れた。
枢軸陣営のイタリアはアフリカ戦線用の部隊の構成、徴兵、装備の生産を行い、軍艦の増設も行った。
ドイツは、イタリアのイギリス海峡の制海権の確保をあまり期待せずUボートを多く建造し、陸軍の強化、主に機甲師団、自動車化歩兵師団さらに、降下部隊を強化した。
アルゼンチンは、チリ、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイを軍事的に併合しブラジルと国境を接していた。しかし、それでも勢いが止まらず、ブラジルとの戦争のプロパガンダを国内で放送していた。
スペインは、イギリスとアメリカの強襲上陸を恐れ、沿岸部に要塞を建設した。
日本は、インドのガンディーと結託し、インドの独立戦争時に独立軍を支援する事になった。海軍は順調に戦艦大和、武蔵の建造を終え、ビッグセブンの改修作業も終えた。そして、アメリカから逃亡をしてきたアイオワを仲間に加え盤石となっていた。
そして、1940年九月一日総統閣下の演説が行われた。
「全世界のこの放送を聞く者に問う。イギリスは様々な国に領土の拡大を行うなっと言ってきた。しかし、現在イギリスは植民地を保有し、そこの住人らを奴隷の様に扱っている。これが、本当に民主主義なのだろうか。否違う。これは、イギリスの自己中心的な考えが及ぼした影響だ。ここに一人の被害者を呼んでいる」
総統閣下が演説台から降りると、ガンディーが演説台に立った。
「私はマハトマ・ガンディー。インドは現在、イギリスによる圧政により国民たちは絶え間なく苦しんでいる。第一次世界大戦時、我々インドはイギリスに独立を条件とし、多くの戦線に兵を出兵させた。しかし、イギリスはそのことを誤魔化し続けた。これは、非人道的であり、神の鉄槌が下ってもおかしくは無い。がしかし、今日まで彼らに何もお咎めも無く存続できたのは何故だ!我々インドはイギリスからの独立を要求す。今こそ、イギリスの植民地にされているカナダ、インドネシア周辺諸国は独立すべきだ!我々アジアは彼らの操り人形ではない!れっきとした国家だ。他植民地となっている国はともに力を合わせ、この地獄から抜け出そう」
ガンディーはその場をすたすたと去って行った。そして、総統閣下が演説台に戻った。
「我が枢軸国とソ連はイギリスに宣戦を布告する!全軍行動始め!」
総統閣下の一声で枢軸国は行動を開始した。
スペインはジブラルタル海峡の確保をしに向かう。ソ連もサウジアラビアからスエズ確保を目指し行軍する。
イタリアもスエズに向かい行軍を開始する。
日本はイギリスの保有するインドネシアとインドに向け五十六が指揮する連合艦隊が出港した。
アルゼンチンは毎朝、毎晩爆音で流れるサンバの音についに国民の怒りが爆発しブラジルに宣戦を布告した。
ドイツはUボートをイギリス海峡に放った。そして、降下部隊を乗せた輸送機、それを護衛する戦闘機を飛ばした。
そして、最後の切り札ルンチェスターもUボートと共に発進した。
日本連合艦隊
「五十六閣下どちらを先に開放しましょうか?」
「そうだな、上野総提督が言うにはインドの全港を確保し、その後インドネシア周辺の開放をした方がよいと言われたのだが。未だに、何故先にインドネシア周辺を攻略しないのかが理解が出来ない。がしかし、命令違反は重罪だ。インドに舵を取れ」
五十六の命令でインドに向かう連合艦隊。インドに向かい移動中何度かインドネシアから飛んできたと思われるイギリスの攻撃機に対応しインドに到着した。
「強襲上陸隊チッタゴンに上陸開始!」
戦艦長門、陸奥、日向、伊勢の主砲がチッタゴンに向けられた時、港から白旗が上がっていると偵察機から連絡が入った。
艦隊を港の近くに出来るだけ寄せるとインドの民兵や正規軍が占領していた。
「艦隊を近づけろ」
五十六の命令により艦隊をゆっくりと空や陸地からの攻撃に注意を払いつつも港に近づけた。
「やぁ、日本に皆さん。私たちはインドの独立軍です。ここはたまたま防衛が薄かったので制圧出来ましたが他の所が心配ですので、他の所に行ってください」
「分かった。艦隊このまま沿岸部に沿って移動を開始。戦闘中のところを発見次第直ちに報告しろ」
沿岸部に沿って移動中に偵察機を数機飛ばし、辺りの警戒に付かせた。
五十六はインド洋にイギリスの艦隊が居ないことが不可解だった。インドはイギリスの最も重要な紅茶の生産地のはずなのにこんなにも防御が手薄のはずがない。そう考えつつも長門の食堂でカレーを食っていた。
五十六が海風当たっているとイギリスの艦隊を発見したと偵察機から情報が入った。
反撃開始だ。今までの大きな仮を今こそ全て全力で返せ!




