壊滅
ヒルデは部隊員の安否を確認するために各員の家を訪れていた。
「ウィリアム!」
「隊長ですか。すいません。やられてしまいました。ですが、私も数十人殺したので。えへへ」
壁にもたれかかっているウィリアムを発見し、近寄るヒルデ。ウィリアムは両足にとわき腹に銃弾を受けて、出血していた。
「隊長、私はもう、、、ダメみたいです。ドイツに、、、栄光、、、を」
ウィリアムは目を閉じ死んでしまった。ヒルデはウィリアムに敬礼を送り、ヒューの自宅に向かったが、彼の家は無く爆発の後だけが残っていた。
「部隊が壊滅しているのか?」
次にメアリーの家に行くが、彼女は最後まで他の者の治療を優先し死んでいったと聞かされた。
メリアが徹底抗戦をしているのが見えたが、一歩遅く寸でのところで射殺された。射殺した天使はヒルデにより殺された。
武器商人部隊は壊滅していた。全員がメルトをかばうように死んでいた。
「残ったのは俺だけか。この街も大半が破壊されている。復興には時間を要するな」
ヒルデは自宅に装備を回収しに向かった。
ヒルデの自宅は半壊していたが、シュラークと試作フライト粒子搭載型08式降下装備は壊れていなかった。
ヒルデはそれらを装備し、地下壕に向かった。
「ヒルデ、部隊はどうだった?」
「全滅だ。それよりも、閣下をロマン研究所に運ぶぞ。天使たちの大半はもう死んでいると思うが。まだ、交戦している所がある。しかも、増援が来る可能性がある。なら、防衛の固いロマン研究所に避難させた方が良いだろ?」
「そうだな。閣下を頼む」
ヒルデは地下壕の奥へ奥へと進んだ。そして、会議室の前までやって来た。
「閣下!ロマン研究所に避難しますよ」
ヒルデはそう言いドアを開けた。
「分かった。直ぐにでも向かうぞ。あそこにはドイツの最終兵器がある。それでロシアを叩き、イギリスを太陽が昇らない帝国にするぞ」
ヒルデはルナと閣下を担ぎ、ロマン研究所に向かった。
「ポルシェ博士!例の怪物の方はどうなってる!?」
「まだだ、後は調整だけだ」
「早くしろ。天界が攻めてきた。ベルリンは壊滅的なダメージを受けた」
「なんだって!調整は後にしろ。ルンチェスター発進準備急げ。進路はベルリンだ」
研究員らが一斉に乗り込み、ルンチェスターを起動する。
「君達も早く乗れ」
ポルシェ博士の後に続き乗り込むヒルデ達。そして、艦橋の席に座っる総統閣下。
「ルンチェスター発進!」
巨砲を積んだルンチェスターがベルリンに向かって動き出す。その後に試作戦車のフェルディナントが続く。
「各員は第一戦闘配備に付け!観測班は常に経過を怠るな」
ルンチェスターは見た目の割には早く動いた。ベルリンに着くころには多くの戦闘が終わっており、天使の部隊が全滅していた。
「停車!」
ルンチェスターを停めた閣下はヒルデにヨードルらの回収を命令した。
ヨードルらの回収は直ぐに終わった。いつものメンツが揃いルンチェスターはロシアに向け進路を取った。
ロシア戦線はロシアの人海戦術によりゆっくりと押され、とあるステーキハウスまで後退していた。
「ここを通りたかったらここの店主の俺を倒してからにしろ!」
ムキムキの店主がショットガンを構えロシア兵に向かって乱射していた。
「焼夷榴弾装填。・・・フォイア!」
46センチ砲から焼夷榴弾が発射された。着弾地点は広範囲に燃え、そこにいた兵士らは燃えていった。
「突撃を行う!機関最大出力!」
エンジンから大量の粒子が飛ぶ。そして、ルンチェスターは敵陣に突っ込む。その後ろにドイツ兵とポーランド兵がついてくる。
「歩兵隊は離れろ!」
歩兵隊は命令通りに止まった。ルンチェスターが敵の中央に到着するクラスター爆弾を発射した。
敵の歩兵隊は壊滅し、撤退をし始めた。その後を追うようにドイツ屈指の特務遊撃隊のシュタイナー部隊が攻撃を行う。
「観測班から、敵の航空隊が接近中との事です」
「三式弾装填。敵の飛行機が見えたら、各員の判断で撃て。私は少し休憩をする」
総統閣下が席を外すと代わりにヨードルがルンチェスターの指揮を執った。
ヒルデは航空隊の排除のため出撃した。翼と08式降下装備によりヒルデの空間戦闘能力は飛躍的に向上していた。
空を飛んでいる事数分敵の爆撃隊を確認した。
「こちらヒルデ、敵の爆撃隊を発見したこれより交戦する」
「ルンチェスター了解」
敵の爆撃隊の編成は全機B-29だった。
敵はヒルデに向かい機銃を斉射し始める。しかし、ヒルデの予想外な動きに対処できず、パイロットだけを撃ち抜かれた。
爆撃隊はヒルデから逃れるために高度を上げるが、ヒルデは人間をやめているため、高度一万mでもヒルデは爆撃隊の追撃が可能だった。
「化け物めくらえ!」
ロシア兵が後方のヒルデに向かって機銃を乱射するが当たらない。下に行かれ、爆弾を撃たれ空中で爆発した。
弾が無くなったヒルデは刀を持ち、敵の片翼を切った。
片翼を失った爆撃機は制御が効かず、そのまま地上に衝突した。
「こちら、ルンチェスター。敵の爆撃隊が対空網に入ったのを確認ヒルデは直ちに戻って来い」
ヒルデは命令通りにルンチェスターに帰投した。
その後の爆撃隊はルンチェスターの対空砲により全滅した。
「お疲れ様。ヒルデさん」
ヒルデが艦内に戻るとルナが濡れたタオルを持ってきた。ヒルデはそれを受け取り顔を拭く。
「戦況はどうだ?」
「順調です。相手は突撃のし過ぎで戦力がほどんど残っていません。モスクワに砲撃を行えば直ぐにも降伏するでしょうね」
夜が訪れるも、交代制で常に進撃を行うルンチェスターはモスクワ近辺まで迫った。
もう一巡出来るかな?クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。ヒルデ部隊ヒルデを残し壊滅悲しいな




