フェンリルの牙
「輸送艦隊が到着したぞ!」
海軍が命を賭け死守した輸送艦隊が夜にシアトルに到着した。
「戦車を早く降ろせ!」
戦車乗りが新型戦車に乗り込む。彼らが一番驚いたことは車輪がついている事だった。
すべての戦車を下ろし終え、各軍に召集を掛ける。
数日後に全員が揃った。誰もがいつでも始めてくれと言わんばかりの表情をしていた。
「諸君ついにフェンリルの牙が生え変わった。これより、作戦の詳細を説明する。まず、北部の戦線を務める池田軍は東進しヘレナに向かえ。そこから、南下しソルトレークシティに向かえ」
「了解」
「次に南部を務める石志軍も同じように東進。フェニックスに到着したら北部と同じようにソルトレイクシティに向かってくれ。そして、中央の複数の軍隊は敵の注意を引くぞ。今回の作戦はドイツの戦術を見よう見まねで行う作戦だ。どうなるかは分からない。だが、皆で力を合わせれば必ず成功する。今回の作戦は速度が命だフェンリルが走り始めるのは明日の午前九時だ。解散」
大規模攻勢当日になり、兵士らの士気は最大にまで跳ね上がっていた。
「「総員、進撃開始!」」
「「「日本の底力みせてやるぜぇぇぇぇ!」」」
南北同時に攻勢が始まった。中央の軍も敵を釘付けにするために攻勢を始める。
北部
「敵の戦車隊を発見!掃討するぜ!」
「「「行くぞぉぉ!」」」
敵の戦車中隊が進路を塞ぐが快速過ぎる日本の駆逐チハには敵わずあっけなく背後を取られ全滅。
「敵歩兵師団です!」
「焼夷榴弾装填。・・・撃て!」
炎の中で苦しみ真っ黒になる敵歩兵の中を戦車で突っ切る。
「全車停止!この先にかなりの大物がいるぞ」
何かの気配を感じ全部隊に停車を命じる。
「偵察隊を出せ」
池田の命令で偵察をしに行く旧式チハ。
数分後には帰ってくる旧式チハ。
「新型戦車を確認しました。敵はいまだ我々に気づいてはいないようです。ですが、全車いつでも戦闘可能になっています」
「囮隊でこちらにおびき寄せるぞ。1個小隊を囮に使う。丁度いい。君の部隊を囮に使うぞ。行ってくれ」
「了解」
駆逐チハ小隊が敵戦車隊に向かって突撃をしていった。
池田は的確な指示を飛ばし完璧に駆逐チハを全車隠した。
遠くから砲撃の音が多数聞こえる。戦車が地を這う音と迫ってくるエンジン音。
「目標地点まで3・2・1」
チハ小隊が全力で撤退しているのが見えた。その数秒後に敵戦車も飛び出してくる。
「撃て!」
徹甲弾が多くの敵戦車の装甲を貫き、爆発する。
後続は前方の味方がやられたのを確認すると撤退を始めるが、チハの反転攻勢が始まる。
「逃すな!逃すな!徹底的に排除だ!」
「「「了解!」」」
敵戦車が砲塔を旋回させ応戦するが、チハの正面装甲はかなりの角度がついているため弾かれる。
こちらの砲撃は相手の背面に直撃し、エンジンが爆発し弾薬にも誘爆する。
「軍を半分にする。第一、二、三大隊は履帯を外せ!」
一、二、三大隊が履帯を火薬の爆発で履帯を外す。そして、速度を上げて先行する。
「この先、十字路そこに構える」
「「「了解」」」
敵戦車隊よりも先に十字路の角で待ち構えた。
「敵通過まで3、2、1」
敵の戦車隊が目の前を横切る瞬間、全戦車が発砲する。
「全車撃破!それに、目標地点に到達。歩兵軍団が後から来るから我らは南下するぞ!」
南部
「隊長、俺らの軍に戦車が配備されるなんて珍しいですよね」
「そうだな。諸君これより我々は東進をする。戦車も新型が配備された。歩兵軍団は我々が出発してから二時間後に出ろ。それでは、諸君出陣!」
戦車乗りがエンジンを掛け、それぞれが自分の場所に付く。一部の歩兵隊は制圧要員として戦車の上に乗ることになった。
進み続けること二時間。
「歩兵軍団が出陣する頃か。歩兵隊頭を下げろ!」
森からたまたま見えたスコープの光の反射により石志に奇襲を邪魔されたアメリカ兵。
雑木が茂った場所で、歩兵隊は周りから敵兵が出てくることを警戒する。
「戦車隊速度を上げろ!歩兵隊は八九式重擲弾筒があるだろう。それを使え!」
戦車に乗る歩兵隊の八九式重擲弾筒を持っている者が組み立て狙撃手が居た場所に砲撃を始める。
「弾は無駄に使う物だ!榴弾を使え!」
音楽を奏でるが如く砲弾が飛ぶ。
山の形が変わるほど撃ち終わったら八九式重擲弾筒を仕舞った。
「ここがフェニックスか歩兵隊制圧急げ。歩兵軍団が到着するまでここで待機。警戒を厳にしろ」
時は過ぎ、歩兵軍団と合流し防衛を任せ北上を開始する。
「舗装されているな。全車履帯を外せ。高速で移動するぞ」
走行中に火薬で履帯を外しそのまま高速移動に移行した。
フェンリルの牙実行。最高の名前だと思いませんか?クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。前回のお遊びみたいなものを読んだ人ってどれくらいいますかね?




