艦隊決戦
「俺は空から目標とその距離を各艦に伝える。その場に的確に艦砲を撃て」
「「「了解」」」
泰雅は雲の中に入り敵艦隊の真上に迫った。
雲より少し下に行き、リッターの演算能力で金剛艦隊との距離を出す。
「霧島、距離7.2KMの駆逐艦を囲っている重巡のどれかを狙え。全弾外しても構わん。他の艦は待機。霧島ッテー!」
泰雅の発令に数秒のタイムラグを経て砲撃を行う。砲弾は腹に響くほどの音を立て、弧を描いて敵重巡に当たりはしなかったが夾叉だった。
「霧島、その情報を各艦に送れ。三隻同時砲撃。・・・ッテー!」
残り三隻も合図で砲撃をする。今度は敵重巡の真ん中に命中し真っ二つに割れた。密集していると的になる事を察した敵艦は駆逐艦の包囲を解き散かいした。
駆逐艦隊は状況を理解し撤退をし始めた。その時、空母から追撃をするための攻撃機が発艦しようとしていた。
「やらせるかよ!」
発艦直前にマシンガンを撃ちまくる。甲板には穴が開き発艦しようとしていた攻撃機は甲板で爆発した。
「砲撃来ます」
「分かってる!」
戦艦からの砲撃が飛んでくる。泰雅はそれをぎりぎりで避け空母の艦橋にマシンガンを向けた。
「エンド」
艦橋に発砲する。更に後ろからの泰雅を狙った砲撃をよけ、艦橋に命中する。空母は艦橋から誘爆し、そのまま轟沈した。
泰雅は次の獲物を探すために振り返った。金剛隊がやったのか、敵軽巡が発火していた。更に上空には流星が飛び交っていた。
味方の砲撃が飛んでくる中泰雅は敵戦艦を狙った。
「多くの駆逐艦を殺した罪を償え」
敵戦艦が泰雅に狙われている事に気づくと副砲などを全て向け砲撃するも、泰雅はバレルロールで全弾避けた。そして、一つの主砲の上に立った。
乗員が銃を撃つも全く効かなかった。
泰雅はマシンガンを下に向け発砲する。いくつもの空薬莢が排出され船内に落ちる。その空薬莢に押しつぶされる兵士もいた。
弾丸は貫通しバイタルパートを貫通し、下にある火薬庫に命中し戦艦は大爆発を起こした。
その爆炎の中から出てきたリッターの白の主張は味方からしてみれば天使の様に見え、敵からは天使を模様した悪魔に見えた。
味方重巡が敵の残り少ない軽巡に肉薄し艦橋を撃ち抜く。指揮系統が混乱した軽巡に流星の爆弾が降る。ボイラー等の集まる中央に集中的に降る爆弾に対処できずそのまま爆散する軽巡。
駆逐艦は駆逐艦キラーの長門の正確な砲撃により、ほぼ壊滅していた。
残った重巡は最後まで抵抗を続いていたがリッターに下に潜り込まれ、エンジン室を撃ち抜かれた。
「敵艦隊の残存確認できず。全滅しました」
「全員、多くの英霊がここで失われた。彼らに敬意を込め敬礼」
沈黙だった。煙が立ち上げ上昇気流が発生していた。直に雨が降る事予兆だった。夕暮れはこの醜い戦場から目を逸らすように沈んでいった。
「全艦帰投。舵真珠湾に向け発進」
泰雅は全ての艦載機が着艦するのを確認し、赤城に着艦した。
「お疲れ様です」
「あぁ、ありがとう」
あの時と同じ乗員にコーヒーを渡された。そのコーヒーを口にすると泰雅の心に決意が生まれた。
「次はもう、誰も沈ませない」
「総提督どうかしましたか?艦橋で少し休んでください」
「あぁ、分かった。直ぐに向かう。けど、今はこの潮風に当たっていたいんだ」
「分かりました。毛布等を用意して待っています」
泰雅は甲板の端に立った。誰もいない海をずっと眺めていた。ふと上を見上げると散って行ったと思われる者たちが泰雅に向かって敬礼しているのが見えた。
「我らの活躍を無垢にするなよ少年。我々は国のために死んだんじゃない。君という可能性に賭けたんだ。俺らは先に旅立っているよ。じゃあな」
彼らはそう言い残し霧となってどこかに消えてしまった。
祝一万PVいやぁ。読者の皆様ありがとうございます。私はとてもうれしいので。次回は本当にストーリーに関係ない物語を書こうと思います。ですので読みたくない人は次々回、要約しますと金曜日まで待ってください




