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枢軸国の栄光  作者: 真姫ちゃん推しの結月
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焦り

 苛立ちを覚え泰雅はリッターから降り赤城の甲板を右往左往していた。しかし、そんな行動をとっていても何も起こらず、泰雅を襲うのは無力な自分とそれを煽るかのように吹く海風だけだった。

「泰雅総提督艦橋の中に入られてはいかがでしょう?」

「いや、大丈夫だ俺はここでいつでも発進できるようにしているだけだ。気を使わせてしまい申し訳ない」

 一人の乗員が艦橋の中に入って行った。

 泰雅の行動は悪化し爪を噛み始めた。何もできないこの無駄な時間が過ぎていく。

「クソ!まだ着かないのか!」

 泰雅はリッターを殴り始めた。この時間の間にも同胞が死んでゆくと考えるととても胸を締め付けられる。しかし、泰雅はここで一つの賭けに出ようとした。

「金剛四隻は先行して輸送艦の安否を確認してくれ。その後、駆逐艦隊救出作戦を行う。これは賭けだ。他の残存艦隊が居ないことを祈り金剛隊だけを送る。金剛隊は直ちに最大船速で真珠湾に向かえ!」

「「「「了解した」」」」

 金剛型戦艦が陣形を抜け複縦陣を作り、まだ穏やかな海を進んだ。

 時は進み、波が少し荒れてきた。不穏な空気を孕み迫りくる責任という文字と逃避と言う楽な道。泰雅は逃げ出したい気持ちや叫びたい気持ちをぐっと堪え、ただ輸送艦隊が無事でいることを祈った。そして、金剛隊による駆逐艦隊の全艦の救出も。

 時はまた進む。人に止めれることも無く巻き戻すこともできない時間が過ぎていく。嗚咽を吐かせるような雰囲気を漂わせていると泰雅の目の前に複数の艦が見えた。

「総提督見えました!輸送艦隊です!幾分かは減っていますが大半が無事です!」

「輸送艦隊聞こえるか?諸君らの目の前に見えるのは我が指揮する長門艦隊だ。この先の海路は安全が保障されている」

 泰雅はリッターから輸送艦隊の旗艦に回線を開く。

「あぁ、ありがとう。貴公らの救助誠に感謝する。しかし、この先の海路は安全と確証はない。なので、艦隊から護衛を頼めるか?」

「・・・分かった。我が艦隊から軽巡と駆逐艦を全艦貴公らの護衛に付ける文句はあるか?」

「それで充分です」

「駆逐艦隊がどうなったか知る者はいないのか?」

「しんがり役が一部始終を見ていたのでその艦と通信してください」

 泰雅は一度回線を切りしんがり艦の回線を開いた。

「駆逐艦隊がどうなっていたか知っている者はいるか?」

 無線の奥からざわめきが聞こえる。泰雅にはその間も惜しく感じた。

「駆逐艦隊は敵の艦砲射撃並びに艦上攻撃機により一隻、一隻と沈められていきました。今はどうなっているが知りませんが、おそらく半数以上沈められているでしょう」

 その話を聞くと、泰雅は下唇を噛み始めた。自分の軽率な行動により駆逐艦隊に被害を出してしまったことに。シアトル攻略の時に海上封鎖に使った艦隊が大和艦隊ではなく駆逐艦隊ならば被害は無かったのではないかと考え込んでしまう。

 泰雅は過去を振り返るのは愚行と思い、今何をするべきかを考えた。それは一つの結論にたどり着いた。

「赤城の艦長この艦隊の指揮を任せてもいいか?」

「発進するのですね。・・・分かりました。まだ私は未熟ですが善処します」

「艦隊をまとめるのは大変だが頑張ってくれ」

 泰雅はリッターの操縦管を力ずよく握り赤城から発進した。この行動が正しいか、正しくないかを判断するのは今の人々ではなく未来の人々だ。ただ、今は自分がこれが正しいと思ったことをすればいいと泰雅は考えたまでだった。

 上空を飛び、金剛隊との合流を図る泰雅。しかし、その行動はいつも通りとは言えないほど切羽詰まっていた。

「マスター落ち着いてください。焦っていては助けられるものも助けられません」

「この状態で焦らない奴がおかしい。誰も救えないのが一番つらいのは確かだ。だが、急がないと艦隊が全滅する」

「金剛隊の探知は私に任せてマスターは少し休んでください」

「嫌だ。最高責任者にこの状態で寝ろというお前はおかしいぞ」

 焦っている感情がリッターに八つ当たりしてしまう。抑えようとしても言う事を聞かず、だた嫌味を言うだけだった。

「金剛隊を発見しました」

「何所だ!」

「私が操縦するので安心してください」

 リッターがゆっくりと降下し金剛隊と合流をした。直ぐに回線を繋いだ。

「これより、艦隊の指揮を我が執る。各艦偵察機を発艦周辺の探索を行え!」

 その時、ふと下を見てしまった物は泰雅をどんどん焦らせる。その海に浮いていたものは船のパーツだった。しかも、そのパーツには名前が刻まれている装甲だった。

 パーツに書かれていた名前は睦月型、一番艦睦月と書かれていた。泰雅は周りを見渡し始めた。

 いろんな場所に睦月型の名前が刻まれてある装甲を全て発見した。泰雅は大きなショックを受けた。睦月型壊滅と言う最悪な状態を知ってしまった。泰雅はせめてもの思いで名前の刻まれた装甲部分だけ回収をした。

「これは、もう戦争全体で見る物ではない。弔い合戦だ。誰も生きては返さない!」

 そして、泰雅の目の前に映された映像は駆逐艦隊が敵の陣形をかき乱している時だった。





結局はいつもと同じようなものになってします。クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。今から、この小説に修正点が無いか全て見返してきます

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