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枢軸国の栄光  作者: 真姫ちゃん推しの結月
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武器商人と旅6

 ヒルデはアリスを連れ、BBに朝食会場まで案内してもらった。アリスには翼が見えないようにヒルデが持っていた白い服を着せた。彼女はヒルデの腕を抱き着いて歩いている

「ヒルデ、今どこに向かってるの?」

「今は朝食を食べるために朝食会場に向かってるんだよ」

「もしかして、あの女が居るの?メルトと磯城とウィリアムが」

「そうだよ。それがどうしたの?」

 何故ヒルデが優しく話しかけているかだって?もちろん、アリスの機嫌を取るためだ。一回でも嫌われてしまうともう仲良く出来ないかもしれない可能性があるからだ。

「私、あの女達嫌い。私の事を知ろうとしてくる。ヒルデも私の事話しちゃだめだよ」

 アリスがヒルデに向かって可愛い目で向く。これにはヒルデにも効果的だった。それよりも、ヒルデの任務がアリスの情報をいかに本人から話させるかだ。

「分かったよ。だから腕に抱き着くのやめてくれる?」

「いや。そういう人は絶対に私のそばから離れてく。だから絶対に離さない。だから、絶対にヒルデも離れたらだめ」

 ヒルデは腕に抱き着かれた朝食会場に着いた。勿論個別室だ。

「おはようございまーす」

「おはよう!あれ、ヒルデさんいつ少女を口説いたの?さすが隊長をしている事はあるね」

「これは、口説いたというか、懐かれたというか、俺の昔話をしたらなぜか心を開いてくれた」

「待って、今ヒルデさんの昔話ってちょっと私にも聞かせてくれる。すこし、ヒルデさんの過去に興味があるの」

 ヒルデは会話しながら席に座った。勿論、アリスはヒルデの隣に座った。BBもヒルデの隣に座ろうとしたがメルトが超高度なハンドサインを送り違う席に座らせた。ヒルデの隣に座ろうとした瞬間アリスが阻止した。

「貴様のようなくそったれた女がヒルデの隣に座るな」

 そう言うとアリスはヒルデの膝の上に座った。

「なぁ、俺の膝の上に座るのはいいんだが、その汚い言葉を使うのはやめてくれる?」

「うん、わかった」

 案外素直なアリスである。それはさておき、メルトも案外我慢強かった。

「貴様!メルト様に何と汚い言葉をここで」

「ツーシム、ここで汚い言葉を使うな話は食事が終わったらだ」

「っちわかったよヒルデ」

 いつの間にか尖っていたツーシムも丸くなっていた。

「んじゃそういう事でいただきます」

 ヒルデに続いてみんなも食べ始める。ヒルデも食べようとするもアリスがじゃm、座っているせいで食べ物が取りにくい。

「ちょっとどいてくれないかな?ちょっと食べにくいんだけど」

「さっきヒルデが座っていいって言ったから座ってるだけ」

 そう言って自分の朝食<本来はアルドの朝食>を食べていた。ソ連の朝食はボルシチにパンとかなり質素な物だった。だが、ホテルのボルシチはとてもおいしかった。

「やっぱり地上のご飯は美味しいなー。向こうにはご飯て言う概念が無いから食事って良いなー」

「へーそうなんだ。なんか寂しいよな食事っていう概念が無いなんて。少し損をしているようには思わないのかな?」

「そもそも、私たちは食べ物を取らなくても生きていけるから何ら生活には影響しないからね」

 ヒルデとアリスだけが会話する空間が作成されている。ヒルデからしてみたら、半ばルナと同じ感覚で接しているだけである。その結果がこれだ。

「みんな、今日の予定は以前ブリテン達に邪魔されたせいでちょっと遅れてるから一気にお昼休憩無しでポーランド首都ワルシャワまで向かうよ。今回は規則速度を無視しても大丈夫だから」

「「「ウィース」」」

 みんな予定が決まると各自部屋に戻った。ヒルデも予定が決まったら即座に立ち上がり部屋に戻った。

「ヒルデちょっとメルトさんの機嫌が今日はすこぶる悪いですよ何やったんですか?」

 部屋の中でBBに聞かれる。ヒルデは胸に手を当て考えてみるも何も思いつかない。何故なら、原因はアリスだからだ。

「俺には心当たりは無い」

「そうですか。じゃあその少女ですかね?」

 ヒルデは無言で頷く。何故言葉で言わないかは言うまでもなく、アリスがさっきからずっとヒルデの左腕に抱き着いているからだ。{いい加減離してほしい}それでも、ヒルデは片腕で準備をしていた。

「俺は準備出来たから先に出てるよヒルデ」

「あぁ、分かった」

 そう言うとBBが先に部屋を出て行った。ヒルデもその数分後準備が完了し一階に向かおうとした。

「アリス、何で君の翼は腰辺りに付いているの?本来は背中とかに付いてるんじゃないの?」

「それは、人間でも黒人や白人がいるように私天使たちも少し違うの。一般的なのが背中に翼が生えているけど、私のように腰から翼が生えてる天使は稀なの、みんな私たちのことをインフェニティって呼ぶの。違いはもちろんあるわ。私たちの方が運動力は高いけど代わりにあまり長くは飛べないの。ただそれだけの違いで周りから馬鹿にされてた。私の味方をしてくれる子も居たけどその子も嫌がらせの対象になったから。私には友達が居ないの。違う、作らなかったの。友達がいじめられるのが見ていて悲しくなるの。それは、あなたも同じでしょ?」

「確かに俺も士官学校に居た頃は、戦争が始まったとき、友達が死ぬのを見たくないからあまりなれ合いはしなかったしクラスの名前も憶えなかった。けど、俺はマクソン達と出会ってからはその考えが変わったな。確かに戦友が目の前で死ぬのは辛いけど、それでも俺達は前に進まないといけないんだ。その辛さを理解してくれる人が近く一人でも居てくれたら、かなり楽になるぞ。確かに君の言うとうり友達がいじめられるのは辛いけど、それはお前を助けようとしているだけで、お前が深く考えなく良いんだよ。人間は誰かに頼らないと生きていけないからな。人間の社会は助け合って出来ているんだ。第一次世界大戦もここまでドイツが復旧できたのも周りの国に頼ったからだよ。逃げたかったら逃げればいいし、助けてほしいなら正直に助けてって言えばいい。それだけで、だいぶ楽になるぞ」

「そうなんだ、じゃあヒルデに頼もうかなぁ。多分、天界の人たちは私を連れ帰ろうとしてくるからその時はちゃんと守ってね。約束だよ」

「あぁ、約束だ」

 そう言って指切りをした。

 ヒルデ達が一階に集まるとみんな待っていた。

「隊長、何でいつも遅れてくるんですか?さすがに連続で遅れるのはどうかと思うんですが」

「俺はいつも遅れてはいないぞ。当たり前だろ、隊長なんだから。逆にお前らが早すぎるんだよ」

「逆です、隊長がもっと早く来るべきなんです!」

 メアリに指摘されるもいつもと同じようにあしらって終わりである。

「全員揃ったわね。じゃあ早速出発だー!」

「「「おぉおおお!」」」

 この掛け声にヒルデは参加していない。だけど、それで今まで注意されなかったから各自の自由参加だろう。

「ヒルデさんは昨日と同じで無線持って空で警備しといてね」

「分かったよ。一緒に来るか?」

 ヒルデはアリスに来るか聞いたら。笑顔で頷いた。

「じゃあ、ワルシャワ目指して出発!」

 その号令で一斉に動き出した。今回は政府<スターリン>に許可をもらって規定速度以上出していいようにしてもらった。なので比較的早く着くといいな。

「じゃあ俺達も行くか」

「待った」

 ヒルデは後ろを振り返るとスターリンがいた。

「これを持ってけ、俺からの早めのクリスマスプレゼントだ」

 その言葉を後に車に乗ってスターリンはどこかに行ってしまった。渡されたものは丁度ワルサーHPが入るように設計された、ホルスターだった。{なぜ、スターリンが俺の持ってる拳銃を知っているんだ。まぁ、それは後で閣下に聞けばいいか}

 ヒルデは貰ったホルスターを腰につけワルサーHPを入れた。ヒルデの装備はいつもと変わらずシュラーク、ワルサーHP、新降下装備とカイザーだ。どうやって重火器を二丁持っているかだって。カイザーは新降下装備に取り付ける事を前提で作られているのでランドセルに取り付け可能だ。

 ヒルデはエンジンを点火させた。

「せーのっ!」

 アリスと一緒に空を飛んだ。アリスは今朝とは違って手を掴んでいる。腕に抱き着かれるよりはまだましだった。

 ヒルデは大型トレーラーの上空で索敵しており、敵か不審なものがあったら即報告するよう言われた。アリスもヒルデの手伝いをするため一緒に索敵していた。

「平和だね。やっぱり空を飛んでる時が一番自由な時かもしれない。けど、この世界の空気は腐っている、昔みたいな場所で飛びたいな」

「過去に戻れないのは仕方ない事だが、今を帰れるのは俺達人間の特権だ。けれど、歴史を変えれることのできる者はいつもみんなに信用されて、そしていつもその人たちは親しい人に殺される。これが示す意味は分かるか?」

「いいえ、わかりません」

「みんな、世界が変わるのが怖いんだ。自分の居場所がなくなるかもしれない、世界が滅ぶかもしれない。日本で言うところの織田信長だな。あの人は欧州との貿易つまり、南蛮人との貿易を盛んにするために天下を取ろうとしたかもしれない。けれど家臣の明智光秀に殺された。正しく言うと明智光秀とその家臣たちに本能寺で殺された。あいつらは異教徒が増えることを危険視し信長の革命を止めた。多分、信長が天下を取っていたら、今頃は英国と同じぐらいの海軍を所持しただろう。では、何故信長はキリスト教が増えるのにそれを受け入れたのかわかるか?」

「わかんない」

「貿易を盛んにすると同時に日本に世界のありとあらゆる文化を取り入れようとしたんだ。主な例が火縄銃だな。あの頃の日本は弓や刀で戦っていたからな、銃が画期的に見えたんだ。当たれば即死まではいかなくとも、重症にできた。勿論、頭や臓器に当たればほとんど死んだといっても過言ではないくらいだったからな。そこで信長は思ったんだ、異国の戦士が攻めてきたら日本に勝ち目は無いっと。だから、なるべく多くの火縄銃を手に入れ、自国でもこれが量産できるようにならないといけなかった。けれど、南蛮人を良く思わない日本人は当時はほとんど全員だった。更に脅威となるのがキリスト教だった。だけど、信長は一つの場所でしか布教を許してはいなかったので、その可能性が無かった。だが、家臣は日に日に増加するキリスト教が恐ろしくなってついに本能寺で反乱を起こした。いや、誰かに起こされた、とでも言うべきか。その結果、信長は殺された。間違えた、自害した。っとまぁこんな感じで歴史を変えようとしたものはいつも誰かに殺される。もしかしたら、閣下も殺されるかもしれない。と言う事は閣下にも歴史を変える力があるっていう事だ」

「ヒルデ一回私貴方のことを殺そうとしたけど?と言う事は遠回しに自分も歴史を変えれるぞって言ってない?」

 {考えてみれば確かにそうだった}ヒルデはアリスに一回暗殺されそう?になったが、まぁ虫を払うかのように終わったが。と言う事はヒルデにも歴史を変えれる力があるという事だ。

「と言う事はですよ、私が暗殺に来なければヒルデは自分が歴史を変えられる事に気づかなかった可能性が高いような気がするのは気のせいですかね?」

 自ら自分の上司だった人をしれっと馬鹿にするアリス。

「ヒルデ、私もうそろそろで翼が使えなくなるんですが、どうしましょう?」

「しょうがない奴だな」

 ヒルデはアリスに銃を渡し、お姫様抱っこをした。

「これで良いだろ」

 アリスの顔が赤くなる。数秒ご頷いた。

「じゃあ、索敵を再開するぞ」

ファーイ!クソ雑魚ナメクジのまきゆづです!おりょくる。と言う事で今回はいかがでしたか?とりあえず天才達の異世界転移を書かないといけないのでまた、次巻or天才達の異世界転移でまた会いましょう!

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